-月刊少年ガンガン・鋼の錬金術師感想記- 

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2007年5月号/ 第70話 「始まりの人造人間(ホムンクルス)」     
「私は始まりの人造人間
名は傲慢(プライド)です」



【あらすじ】〜粗筋のみ。感想は下の所見で。

†「お会いできて光栄です。ウィンリィ・ロックベルさん」

■場所は(恐らく)北方司令部。
北に赴いたウィンリィは、司令部にて丁重に扱われていた。
迎えを待つウィンリィの前に現れたのはキンブリーとマイルズ。

要塞に向かう車中で、
キンブリーは、ウィンリィにイシュヴァールで殺害された
両親の遺体を収容したのは自分だったと告げる。
表情を曇らせるウィンリィに、
意思を貫きとおした方々だったと、
キンブリーは彼女の両親のことを言う。

写真を見たのだと言うキンブリーは、
それがウィンリィであることを確認すると
お会いできて光栄です、とウィンリィに言う。


†「なんでこんな変なのに惚れたんだろ」

■ウィンリィの整備を受けるエド。
キンブリーや他の兵卒も立ち会っている。
なんで牢に入れられたの?と聞くウィンリィに、
言葉をにごらせるエドだったが、
キンブリーはすぐに出獄できますよとウィンリィに微笑みかける。
ありがとうとお礼を言うウィンリィだったが、
エドワードは、あまり信用するなとウィンリィに釘をさす。

イシュヴァールでの話を聞いたというウィンリィに、
ホークアイ中尉の話もあくまで主観に過ぎないのだと
思い至るエド。
しかし途中で「大好きなのね」という中尉の発言をうっかり
思い出してしまう。

「なんでこんな変なのに惚れたんだろ」
と動揺しまくりなエドにウィンリィはあきれながら独りごちる。

整備を終えたウィンリィとエドのところへ
バッカニアが現れる。
北国仕様の機械鎧について
バッカニアの整備師から熱心に説明を受けるウィンリィ。
あまりうろうろするな、危ないから、と
ウィンリィにエドはそれとなく釘をさす。

「ご両親に似て仕事熱心ですね。
とても私の好みです」
「おっさん…」
「ああご心配なく
私ロリコンの気はありませんから」


エドとウィンリィのやりとりをみたキンブリーは
しれっと言い、なおも言葉を続ける。

「仕事の話をしましょう。鋼の錬金術師殿」


†「事が露見した場合は私に責任のすべてをぶっかけて
私を見捨てろ」



■エドが整備を受けている間、
アルは牢の中に拘束されていた。
エドだけを出すようにという指示をしたのはキンブリーだという。
エドのみを牢から出したこと、ウィンリィのこと、
懸念は尽きないが、
チャンスを狙うんだ、とアルはひとり牢の中で思う。

一方、オリヴィエは、
エドが錬成しておいた「穴」の中への入り口の前にいた。
穴の中で音信不通になった先遣隊が持っていた食糧は3日分。
既に日は1週間を経過している。
暗闇の中ですごす先遣隊の精神面が心配だという兵に、彼らの精神力を信じようというオリヴィエ。
捜索隊にはバッカニアも加わっている。
24時間たっても戻ってこなかったら自分達を見捨てて穴を塞ぐようにとオリヴィエに告げるバッカニア。オリヴィエは承知する。
穴の中に消えたバッカニア達を見送り、
入り口を隠す兵達に、
オリヴィエは今のうちに言っておく、と告げる。
事が露見した場合は自分のせいにして知らぬ存ぜぬを通せ、と。
それに対し、オリヴィエの部下達もまた承知した。


†「ヒューズよ
理解して支えてくれる人間ってのは
結局のところ共に闘った事のある戦友から出てくるものなのだな」



■セントラルではロイが花屋から北の情報を聞き出していた。
オリヴィエからの伝言だという花屋は「アームストロング家に代々仕えし花屋のおばちゃん」だという。
ブリッグズは専守防衛に長けた軍、「攻」に長けた東方軍と組むのが最善だというのが、オリヴィエの考えだと花屋は言う。

花屋の女に花代を渡したロイは、
かつての戦友に語りかけるように呟く。
「ヒューズよ
理解して支えてくれる人間ってのは
結局のところ共に闘った事のある戦友から出てくるものなのだな」


■ブリッグズ地下、穴の中の捜索隊は、
穴の先で、先遣隊の生き残りを見つける。
「何人か生きていましたが
途中で…息…絶えて…」


連れて帰ろうとバッカニアは生き残りの兵に腕を貸す。
しかし、生き残った兵は明かりはダメだ…と取り乱す。
バッカニア達の背後に「ぞぞぞ」と忍び寄るは黒い影。

影が来る、と兵はおびえる。
忍び寄る黒い影は、バッカニア達のすぐそこまで来ていた。

しかし、何を思ったのか、途中でその指先にも似た黒い影は
ずるずると音をたてながら退却していく。
何も気づかないままのバッカニア達は
兵を背負えるだけ背負っていけ、と穴を戻る体勢を整え始めた。


†「困りましたね
うちのお義母さん おしゃべりが好きで」



■セントラルでは、大総統付きとなったホークアイ中尉が
大総統邸を訪問していた。
急ぎの書類を届けに来たというホークアイに応対したのは
大総統の妻だった。
主人は留守だというファーストレディに、
書類を預けるホークアイ。その後ろに伸びる小さな人影。

何かを思い至ったように、ハッと後ろを振り向くと、
中尉の背後にはいつの間にかセリムが立っていた。
ブラッドレイが帰ったのかと思った、と寝巻姿のセリムは
ホークアイに挨拶する。

「聡明なご子息ですね」
「ほほほ そうでしょう? 自慢の息子よ」
「人懐こいのは奥様の家の系列の血でしょうか?」
「あらセリムは主人の家系よ」


ファーストレディの言葉に、
ホークアイは戸惑う。
あの子は主人の方の縁戚よ、というファーストレディの言葉に、
ホークアイの顔色は変わった。

あがっていくようにという言葉に、
ホークアイは急ぎ足で暇を告げると
大総統邸をあとにする。


「大佐の話によると
キング・ブラッドレイは幼少から実験体として育てられ天涯孤独の身。
人造人間になった経緯からすると遠縁もなにも………
親戚など一人もいない!!」


カツカツと軍靴の音を急ぎ足で響かせながら、
ホークアイはひとつの答えに行き当たろうとする。
セリムが背後に寄って来たあの感覚に、身に覚えがあると。

「気付いちゃいました?」

■急ぎ足のホークアイの背後に不意に姿を現したのはセリムだった。
困りましたね、とセリムは丁寧な口調でホークアイに声を掛ける。

「「グラトニー」という人造人間に背後を取られた時の感覚です。
セリム・ブラッドレイ、あなたは一体何者ですか」


ホークアイの言葉に静かにセリムは答える。

「この状況で私の正体を訊くとはたいした度胸ですね
ホークアイ中尉。そして得意の銃を抜かないのも良い判断です。
貴女の腕では私に勝てません」


おとなしくしていれば手を出さない、というセリム。
ホークアイは焦ったような表情を抑えながら、
あなたもグラトニーと同じホムンクルスなのか、と問う。
奴と同じレベルだと思われるのは心外だ、と答えるセリム。

「私は始まりの人造人間。
名は傲慢(プライド)です」


そう告げたセリムの背後には、
ブリッグズの地下を蠢いていたあの影の目と手が蠢いていた。


「そしてみっつめ。
このブリッグズに血の紋を刻む」



■一方ブリッグズにて。
ウィンリィがお茶を飲んでいる部屋の隣の部屋では、
エドとキンブリーが向かい合って座っていた。

国家錬金術として働け、ということですよ、と笑うキンブリーに
エドは断るっていうのは通用しないんだろうなと返す。

大総統からの指示はみっつ、とキンブリーは淡々とエドに告げる。

「まずひとつめ。
北へ逃げたと思われる傷の男の捜索。
みつけるだけです。後始末は私の仕事。

ふたつめ。
同じく傷の男と逃げている可能性があるドクター・マルコーの捜索。
これもみつけたら私の仕事。

そしてみっつめ。
このブリッグズに血の紋を刻む」



以下次号。


【だらりだらり雑感です】


■「お待たせしました。私ゾルフ・J・キンブリーと申します」
→ハァハァ…もうキンブリー様のすべてに萌えてる私に、初っ端からこれは刺激が強すぎました…。胡散臭さが最高です助けて。
→記憶力いいですね、キンブリー。仕事で目に入った範囲の人の顔はおぼえてるって言っただけのことはある。両親の話にキター!とワクワク。「意思を貫く人は好きですよ」と、キンブリー何度も言ってますが、なんだかこの台詞、とても怖い。意味ありげな視線が色々詮索の対象になってます。しかしキンブリ様すべてがえろい…(ごめん)

■マイルズさんとキンブリー
→先月号まで、マイルズさんがイシュヴァール系の血が入ってることについてさんざキンブリーとやりあってた描写があったわけですが。あの描写を踏まえたうえで、アメストリス人の医者がイシュヴァール人に殺されたという話をするキンブリー様は最高に酷いというか、悪役過ぎてたまらーぬー!!!でした。
→でもって、私いまだ、ウィンリィの両親の死にキンブリー関わってたんじゃ…とか疑ってますよ。(さすがにいい加減諦めろよ私)

■「ニコ」
→胡散臭いキンブリー様の胡散臭い笑顔に「ニコ」っという書き文字。あまりに似合わなさ過ぎてニヤニヤした。ウィンリィはともかく、私ならぶっ倒れるぞこのコマで。

■「お嬢さん」
→キンブリー様がウィンリィのことこう呼んでた。たまらんかった。(なんでだ)このあと「ウィンリィさん」に呼び方変わってます。キンブリーがウィンリィさん、だなんて、…えろい(もうキンブリーだったらなんでもいいらしい)
→両親の死のことについて、神妙な顔で「そうですか」と答えたウィンリィの表情がたまらない。複雑だ。もっとこの辺の会話を読みたかったなぁ(ページの関連でそうもいくまいですが)両親関連についてはウィンリィにとっては泣き所というか、「殺された」ということはウィンリィにとっては傷なんだから、それにキンブリーが触れてくるのは怖くて落ち着かないです。だって、ウィンリィって要はエドのなき所じゃないか?だからキンブリーがそのエドの泣き所のウィンリィの泣き所つついてくるのはなんかヤダー!怖いー!(今とんでもなくエドウィン視線で書いてますごめん)

■エドの整備のシーン……。
→なんだこのエロイシーン(間違っててごめん)
整備は横たわって、でした。まぁいつも通りパンツ姿なエドでしたが、横たわってるの見てると、お、お、落ち着かなかった…ウィンリィ、なぜにそう落ち着けるの。
→ウィンリィは黒ワンピにエプロン。
エ プ ロ ン 。
→エプロンのラインがいちいち気になる。ウィンリィ可愛いな可愛いな可愛いな。
→横たわってるエドの腹に毛布?かけられてるのは、腹保護のためですか?やたら気になった。

■「安心して下さいウィンリィさん
鋼の錬金術師殿はすぐに出られます」
→ヤバイね、なんだこの胡散臭さ300パーセント。
ウィンリィ、すっかりキンブリーに好意的。

■「よかったぁ……こいつらの事よろしくお願いしますね」
→エドの複雑そうな顔が非常によろしいv
悶々するがよろし。ウィンリィ自身は自分の状況知らないわけで、エドも言わないわけで、そんな状況においてウィンリィがこの言葉をキンブリーに言うところがたまりませんなぁ。でも、キンブリーがウィンリィ通してエドたちを脅してる形になってるってウィンリィが知ったら……と思うと今から欝になりそうです。嗚呼嗚呼嗚呼…。

■髪の毛ついつい
→ぎゃああああーーーーーーーーーーー!!!?
ウィンリィの横髪、エドが触った。触った!触った!セクハラ!(違う)
このアングルだと、そのまま、
下からぐいっと引っ張って、ちゅーしてしまうのだよ!!!なぜしないんだ!?とか素で思った。そんな視線でごめんなさい。そんな思考なんてエドは持ち合わせてないよな、このナチュラルなやりとりを見てると、と思ってたらーーー。

■余計なことじゃアリマセン
→ウィンリィちゃんのこと大好きなんでしょーでしょーでしょー
→リザとブラハに混じりたい。からかいたい。面白い生き物が見られますよと。
→余計なこと思い出した!!じゃねぇー!!
→しかし動揺しまくりなエドが人間に見えない。やだこんなエド!

■精神統一って…。
→いい加減認めろよ(好きなことを)
しかしなんで元素記号なの…笑ってしまった

■だめだこりゃ
→こんなおかしい人好きになってウィンリィも大変ですね、とか思ってたら、
「なんでこんな変なのに惚れたんだろ」…ちょっ…!!のろけられた……っ(違)このグダグダなエドにぐだーと疲れとるウィンリィが可愛いなぁ。はーあ、と大きなため息具合すら。
→この時点でお互い好きだ好きだーってやっとるのに、お互い分かってないすれ違いっぷりはなんなの!?大変美味しい状況に、おねーさん涎がダラダラ出ました(キタナイ!)
→なんでもないわよのウィンリィの頬のチョンチョンがかわいーなぁー!なんでこんなウィンリィ可愛いんだろ…。そのうち超赤面するウィンリィとか拝めるんだろうか。そんなことなったら、もだえしぬ…ハァハァ…。

■「てめっ…神経繋ぐ時は言えっ…」
→ごめん。なんかエロイエロイエロすぎるコレなんのエロ漫画?って思った。
足のぴくぴく具合とか(意味不明ですよ)

■バッカニア大尉グッジョブ
→エドの悪人面?めいた顔の「そちらさんも換装?」にやたらキュンキュンした。この視線たまらーぬ。
→ウィンリィの機械鎧オタっぷりが…。目をキラキラさせちゃってまぁ…。
→ウィンリィがエドの整備師って知ったときのバッカニアの「殺!!」にナイス!って思った。私もこのエド殴りたいわぁ(ごめん)大好きなのねリフレインに悶々もだえ、ウィンリィの髪触って、精神統一だのなんだのごたく並べて青春漫画みせつけられた日にゃ一発殴らせろと(ごめんなさいエド好きだよ私)。

■わー女の子vv
→バッカニアの整備師とのやりとりキタ。
「うんわかった」と返すウィンリィの表情、ちょっと大きなコマで、なにこの意味ありげなやりとりとムハムハしてました。
→ところでいい加減北のメンツの名前が知りたい。
→機械鎧について熱心にメモるウィンリィを、息をつきつつ眺めるエド。なんてステキな 相 思 相 愛 っぷり。(だがまだ両片思いです。そこがたまらないのですが)

■「
私ロリコンの気はありませんから
→あまりに衝撃的過ぎて、うっかり発売日前だというのに、鋼日記でコメントするくらいに破壊力あったよこの台詞。
→「とても私の好みです」に、エドが「おっさん…」とキレてるのがえっらいムハムハしーたー!なんですか、その
額の青筋は。「あいつには手を出すな!(オレのだから!)」発動か?キンブリー様の発言にちょっとヒいたように切れてるエドがやたら可愛い。
→ロリコンじゃありません、と釈明するキンブリー。好みだけどそういう意味で狙ってないYO→だからエドたん安心してね→つまりキンブリーから見てもエドのウィンリィへの思いはバレバレ。ハイハイご馳走様でしたー。
→ロリコンの気はないのかぁ。あってもなくてもわたしはキンブリー様が好きです。でもこれでロリコンの気があったら変態確定だよね。それはそれで美味しい…。ところで、ウィンリィを好きになったら「ロリコン」ってつまりキンブリー様って何歳くらいなのだ…?
→とても私の好みですというところのキンブリー様の顔が好きだわぁ。爬虫類みたい。この悪人面たまらんね。私キンブリー様ならなんでもよいようです。

■アルだけまだ牢に
→アルだけ置いてけぼりですね。ある意味アルもまた人質ぽくてなんか落ち着かない。後半で中尉がピンチになってますが、ロイにしろエドにしろ、痛いところを抑えられてる点で共通しているような気がして、怖い。

■信頼しあってる上司と部下
→オリヴィエの発言にしろバッカニアの発言にしろ、その背後に流れてる絶対的な信頼みたいなものが伺えて、ムハーってしてました。責任は私がとる、というオリヴィエ様。この部下想いがマスタングのように仇にならないといいな…怖いな。ホムンクルス側のやり方が、エドにしろロイにしろ、相手の弱い部分をピンポイントで押さえてくるという方法なだけに。

■花屋のおばちゃん
→おばちゃんまでアームストロング家仕様のくるりん髪でうっかり吹いた。そ、そこー!?(ノーマークだった)
→「むしろマスタングは消えろ」ステキすぎなオリヴィエ様の発言。ロイ、たぶん勝てないよ…。

■理解して支えてくれる人間
→ここでヒューズの名を出すロイにうっかりキュンってしてしまった。生前ヒューズがロイに言ってたことだもんね…理解して支えてくれる人間を一人でも多くみつけておけと。しかしロイは手持ちの駒が減りすぎてこれから大変だなぁ…どうするか見ものです。

■明かりはダメだ
→穴の中で先遣隊の生き残りを見つけるバッカニア達ですが、やたら怖かった、穴の中の「影」
→明かりがあると影が出来る。影が出来るところに姿が立ち現れる「何か」ブツブツと人も物も裁断してしまうあの影は何なのか…。

■始まりの人造人間
→影がバッカニア達からひいていったのは、ホークアイに気づいたせいだったから、という読み方であってるのだろうか。
→セリムが人造人間だったなんて予想外なんですが。それだけはないだろ、って思ってたんですが。むしろプライドは女だと思ってた私は……orz子どもだったなんて物足りないなんて言ってない。

■「気づいちゃいました?」
→怖いわ、このセリム!
→セリム自身はホムンクルスである自覚はあるんだろうか。というのも、キャラ違いすぎません?エドとアルと図書館で喋ってたときや家庭教師との会話、小さい錬金術師さん、と親しげな可愛い子どもだったセリムと…。大総統のあとを継ぐんだ、とはしゃぎながら言うセリムにお前には無理だ、とははははと笑いながらブラッドレイが言ってたシーンを思い出してもなぁ、…あまりにキャラが違いすぎて戸惑い中。それともこういう設定なのか、あれは完全に仮面キャラで、こっちが本性?信じられないー!
→ホークアイ大ピンチ!?ぎゃーーー中尉、逃げてくれ頼むから。

■名は傲慢(プライド)です
→七人の大罪、これで一応全員出てきたことになるのかな。
→始まりの人造人間、というのがよく分からない。

→メイはこの国の地下で何か蠢いている、と言ってたけれど、この影を従えたプライドが地下を蠢いていることをさしているって私は読んだんですけれど、それと何か関係あるのかなぁ。「始まり」だから、この国の建国当時からずっと生きてて、地下で暗躍してる、という意味?あの目が真理の扉の目みたいで気持ち悪いですが、真理の扉に関してはグラトニーの腹の中との関連があったので、プライドは無関係なのかなぁ。

→奴と同レベルにされるのは心外、という言い方が非常にぞんざいで偉そうです。さすがプライド様。プライド高そう。
この上から目線でホークアイに語るところなど、極度にSっぽそうでたまらないとか思ってました。なのに外見が子どもですよ。ハァハァ。

→面白いな、と思ったのが、確か、プライドは姿を見せていないときに、ラースである大総統と会話をしていたと思うんですが。あの会話を読んだときに、大総統はホムンクルスを裏切るんじゃないかしら、とか悶々思ったりもしたんですが、違ったな…予想裏切られました。
プライドは始まりと名を冠するくらいだから、実はホムンクルスの中で最年長なのかもしれませんね。
エンヴィーでさえたじたじだったしな。
そんなプライドが、若いホムンクルスである大総統とああいう会話してたっていうのは、今から読みかえすと大変面白いなぁって思いました。また、容姿・立場も大総統とセリムとじゃ表裏一体に逆転してる(容姿に中身が比例していないし恐らくホムンクルスの立場も)ところもとても興味深いというか面白い描かれ方です。大総統が表に出る仕事で、セリムは裏で地下を這いめぐり暗躍するのが仕事。まさに光と影、というか。これが何か意味を持つこともあるのかなぁ?とか色々想像たくましくなり。

■血の紋を刻む
→さて本題、とばかりにキンブリー様がエドに提示したみっつの命令。
→隣室にウィンリィがいる、というのが憎らしい。まさにていのいい人質の構図です。
→血の紋を刻む、というのだけ、私の仕事、とは言わなかったキンブリー様。それはエドにしか出来ないってことなのか、それともただ単に紙面の都合上略しただけか。大変気になるところです。
→なんだよ血の紋ってー!気になって仕方ない。あああああ。
→以下次号!待ちきれぬ!

■キンブリー様ー
→さんざキンブリ様キンブリ様言ってます。もう
だめだこりゃ(byウィンリィ)…。
→バッカニアの機械鎧自慢のところで、「私にも理解しかねます」とさりげなく会話に入ってるお茶目(おちゃめか!?)なキンブリ様に愛。どのコマのキンブリ様にもめろめろウハウハしとります。

■エドの裸は
エロ漫画だ。ごめんなさい普通の漫画です。えろいのは私の目・色眼鏡でみすぎだ。

■ウィンリィの可愛さは
→犯罪だと思う。キンブリもロリコンに奔ればいいよまさに犯罪ですよ。……なんでそうなるんだ。
→なんでこんなエプロンに動揺してるんだろう私は。
→でもエプロンあってよかったね、エド…。あれで裾ながいエプロンしてなかったら、ウィンリィの短いワンピから覗く生足(ふともも含)が見え放題…。まさに犯z
→まぁ見えた生足からワンピの裾のさらに奥想像して興奮するどこの中学生だよ的なエドも楽しげですが、この先みたけりゃ100円追加料金な15巻オマケ漫画が出てきそうで、ちょっと、それはいやだ(笑)と自分で書いてて思い直す。

■相思相愛〜
→おめでとうエドウィン。て気持ちになりました。
見事にすれ違ってるけど!笑ってしまった!「らしい」ね、この二人「らしい」ですね!

■「心配ならスネ当て着ける?あと靴も変えて」
→何この
夫婦な会話、て思っちゃったよ!なんでそうなるんだといわないでください。

■しかしなぁ
→ここまでウィンリィ何も知らない状況で北まで来てしまって、大丈夫なんか…とそわそわそわ…。ウィンリィが泣くのは見たくないよーー…。危ない目に遭うのもいやだー。どんな過保護ですか私。
→エドとキンブリーが対決することもあるんだろうか。やはりあるんだろうな。そのときに、大総統がやったみたいにウィンリィをあからさまにエドを脅す材料とかにしたら、なんかもうね、やってられない…。巻き込みたくない、ってエドは思ってるだろうけど、ウィンリィがエドの整備師である以上、それはもう無理な話なんだってわかって、ああああ、と悶々。もう全力で守るしかないですね、エド。ウィンリィ泣かせられないよ、エド。約束だろ!嬉し泣きさせてやってください…だから泣かせないでください。心配でしにそうです。ああもう。

■なんかもう萌えすぎて
→しにそうなっとります。
→今後の展開でもこんなんばっかりもし拝めたら、しぬ…脳みそがもたない…。

まだ書き足りないのでまた補足します。とりあえず。





△この頁の一番上へ。
△2007年4月号感想 へ。
▽2007年6月号感想へ。

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2007年6月号/ 第71話 「」     

まだかいてません。


△この頁の一番上へ。
△2007年5月号感想 へ。
▽2007年7月号感想へ。

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2007年7月号/ 第72話 「負の連鎖 正の一石」     
「負の感情が集まれば世界は負の流れになってしまう
逆に
正の感情を集めて世界を正の流れにする事もできる」





【あらすじ・感想は下】



†「なんでこういうタイミングはいいのかしらね」

■冒頭。
自分のアパートに戻るリザ。
しかし、プライドとのやりとりのせいで
闇に怯えることを抑えることが出来ない。

「私はいつでも貴女を影から見ています」という
プライドの言葉を思い出しながら、
大丈夫、大丈夫と呟くリザ。
そこへ鳴る電話がひとつ。

電話はロイからだった。
オリヴィエの使いである花屋から大量に花を買ってしまったロイは
リザに花はいらないかと言ってきたのだ。

しかし、電話口からただならぬリザの気配を感じ取ったロイは
どうした?と気遣う。
なんでもない、花瓶が無いから花は要らないと返して
電話を切るリザだったが、
「なんでこういうタイミングはいいのかしらね」
ハヤテ号を抱き寄せながら呟く。



†「この研究書と錬丹術と
あとはスカーがいれば………」


■その頃北方・バズクールの廃墟。
マルコーと再会したエドとアル。そしてその傍にはウィンリィ。

賢者の石の製造法を知ったこと、
この国の錬金術がおかしいこと、
錬丹術に可能性を求めてメイを追っていたことを告げるエドに、
マルコーは君たちが現れてくれて心強いと返す。

一方スカーはキンブリー配下のキメラと対峙。
キンブリーが連れてきていた取り巻きはキメラだった。
スカーの戦法を研究済みのキメラにスカーは苦戦気味。
そこへエドとアルが合流。
キンブリー配下のキメラは不都合だと判断した二人。
「俺たちは味方だ!」というキメラに
「こんな人間離れした味方なんか知りません!!」と
二人はキメラに攻撃する。

キメラを倒したエド達はスカーと対峙。
「邪魔する者は排除するのみ」
と言うスカーだったが、
戦いの場にウィンリィが現れるのに気をとられ、
さらにやってきたマイルズ達を前にして動きを封じられる。


†「勘違いしないで
理不尽を許してはいないのよ」


■同族を裁くのはつらいが、と言いながら、
マイルズはスカーに銃を差し向ける。
アームストロング少将は味方だ、と言うマイルズに、
レイブン中将側についたのでは?と尋ねるアル。
レイブンは行方不明だ、とマイルズは答える。

キメラとの戦いで負傷して血を流すスカー。
そこにウィンリィがおもむろに近づく。

止めようとするエドに、
「ちゃんと向かい合って話しをしたかった」とウィンリィ。
「なぜ父さんと母さんを殺したの」とスカーを見つめながら
ウィンリィは真正面から問う。

「何を言っても言いわけにしかならん
己れがロックベルという医者夫婦を殺したのは事実だ
この件に関しては何を言う資格も己れには無い
だが娘よ
おまえには己れを裁く資格がある」


ウィンリィの問いに対してスカーは答える。
何を言っても言いわけにしかならないと。
そのスカーに対して、ウィンリィは失血の応急処置を施す。

「父さんと母さんが生かした命だもの
何か意味があるんだと思う」


そんなウィンリィに対して、
己れを許すというのか、と問うスカー。
しかし、ウィンリィは気丈にも彼を睨みつけながら答える。
勘違いしないで、と。

「勘違いしないで。理不尽を許してはいないのよ」


ウィンリィの手当てを受けながら、
スカーは師父の言葉を思い出す。
「堪えねばならんのだよ」という言葉を。

「勘違いするな
「堪える」と「許す」は違う
世の理不尽な出来事を許してはいかん
人として憤らねばならん
だが堪えねばならぬ
憎しみの連鎖は誰かが絶たねばならぬ」


そしてスカーは兄の言葉を反芻していた。
「負の感情が集まれば世界は負の流れになってしまう
逆に
正の感情を集めて世界を正の流れにする事もできる」




†「ウィンリィはこうだけどな
オレ達はできる事ならてめぇを殴り倒して
ロックベル家の墓の前に引きずり出してやりてぇよ」


■手当てを終えたウィンリィを
心配そうに兄弟は見守る。
泣かないよ、とウィンリィは笑ってみせる。
「次に泣くときは嬉し泣きだって約束したから」



†「己れはあの内乱で生まれた憎しみという名の膿だ
神に祈る事も省みる事もしない
膿は膿らしく神に救われず腐り
ドブの中に消えるのが似合いなのだろう」


■イシュヴァールの血を引く者がなぜアメストリス軍に加担する、
とスカーはマイルズに問う。
それに対するマイルズの答えは明確だった。
「この国の内側からイシュヴァール人に対する人々の意識を変えるためだ」

そう簡単に人の心が変わるかというスカーの言葉を
マイルズは否定しない。
自分はアメストリス国軍の中に投じられたイシュヴァール人の一石だが、
投じられた一石の波紋はやがて大きな輪になる、とマイルズは言う。

己れはあの内乱で生まれた憎しみという名の膿だ、とスカー。
しかしマイルズに対して彼は言う、「貴様のような奴がいてくれてよかった」

出る所へ出て裁きを受けろというマイルズは
ウィンリィに、キンブリーにつかまるといけないからここを離れろという。
しかしそこへ、物陰から一連のやりとりを聞いていたマルコーが
メイとともに姿を現す。

マイルズは無線で連絡を取る。
スカー足止めの報をきいたキンブリーは
すぐさま応援に向かう。
しかし向かう先で、
マイルズ達がいるはずのビルから爆発音とともにエドが飛び出してくる。

「なんで本部でちゃんとウィンリィを見てなかった!」
とエドはキンブリーに怒鳴る。
驚くキンブリー達の前に現れるスカー。
その小脇にはウィンリィが捕らえられていた。



【雑感〜】


■ビックリしすぎた7月号でした。
→何から書いたらいいかわからないよ!


■「毎度ありがとうございます。ごひいきの花屋です」
→吹いた。
ちょ、ななななななにこのロイアイ(ごめん)
大佐って中尉に対してこんな寒い(サムイって言うなよ!)こと言うくらいに親しい間柄なんですね。さすが師匠の娘と弟子って関係てことですか。「ひいきにしている花屋はいません!」中尉が気持ちよく否定しててさらに笑いました。しかしこの「間」っていうんですか、たまらんね。電話の会話だけで何事か察するロイにえらい萌え、た。「なんでこういうタイミングはいいのかしらね」てことは、それすなわちそういうタイミング以外はダメっぷりな大佐がやはり見え隠れして、しかしソレに対して中尉がどう見ても否定的じゃない辺りが、なんじゃこりゃああ!なロイアイでした。ごちそうさまでした!萌えたわぁ。早く有能になってください、大佐。


■「研究書と錬丹術とスカー」
→この三つがそろうことが何を意味するか結局まだハッキリとは分からずじまい〜です。マルコーさん、もそっと近う寄って説明してくれ!


■「ギャー!ゲテモノ!」「こんな人間離れした味方なんか知りません!!」
アル様ぁあああ!素敵に吹っ飛ばしてくれて、愉快。

■「すばらしきかな寒冷地用機械鎧!!」
→このエド殴りたい

■「あほだね」
→調子に乗るエドに対して容赦ないコメントはアル様より。
アル様になじられたい(何か言い出しましたよ)

■「濡れた手で冷えた金属に触ると凍りつく」アターック!!!
そ の ま ん ま や ん!ひねりがないよネーミング
→びたーんとはりつくアル様が素敵。

■「どう見ても人外だっつーの!
怪しさ爆発だっつーの!
敵キャラだっつーの!」

→笑った。
→あんたも怪しさ爆発キャラなるじゃん!ウィンリィに関してとかさぁ人外なるじゃん(前々話参照)
→なんか主人公らしからぬよね、この人。ひさびさにこのキャラ見た好きだわ(好きなんか!)

■兄弟揃って手パン錬成
→また見れてなんか浮かれました。

■「バカヤロ!!なんで来た!!」
→ウィンリィを見たときのエドの反応。
→必死ですね当然。
→だから好きだわ(ナンダ突然)


■「父さんと母さんもこうしただろうから」
→スカーの手当てするウィンリィ。
→なんか泣けてきた。
→私もたぶんエドと同じ顔になってた。


■「勘違いしないで。理不尽を許してはいないのよ」
→強い表情のウィンリィ。
→浮かれた。ごめんなさい不謹慎。
→こういうウィンリィも見たかった。
→48話近辺とはまた全然違うな。たまらんな。

■憎しみの連鎖
→師父が言うところの憎しみの連鎖を断つというのは、
この場合ウィンリィにあたるんだろうけれど、
そんでもって、異存はないんだけど、
もう少し注文つけるなら、
ウィンリィがそこまで答えを出す心理形成を
もっとよく見たかったなと思いました。
すみませんこんなこと言って。
ただ、ウィンリィが今までやってきたこと(=患者さんの治療だとか、待ってる人がいるから堪えられるとか言ってたこと)
があるからこその描写だというのも分かるので、この流れを不自然とまでは思わなかったです。
ウィンリィが日ごろやってる人を助けるという仕事が苗床になったがゆえの答えだと思います。
普通は、なんといいますか、こういうことはなかなか言えない・できないものです、憎しみの対象に対して。


■「何か意味があるんだと思う」
→大変意味深な台詞ですね。興味深いです。


■マイルズもスカーの兄も
→果てしなく壮大な理想論者だなぁと思いました。
汚れててごめん。
だけど、そういうのが大事なんだよな、諦めたらダメなんだよな、と色々考え出したら止まらなくなった、マイルズとスカーの会話。


■キンブリー様の驚きの表情
→えらい萌えた。
→そのお顔も素敵です。
実はロリコンだから、ウィンリィがつかまったのが超ショッーーークっていう意味の表情じゃありませんよね?私のウィンリィさんがー!ってな。ええええヤダそんな(変態)ロリコンキンブリ様。
→それはそれで美味しいんですがね。
→というかエドにとってそれ微妙じゃないか。
→ところでエドってスカーがウィンリィ触るのは気にならないのですかね、とかどうでもいいこと思った。
→小脇に抱えてるよ、スカー。腹触ってるよアレ。エドですらまだ肩抱きしか達成できてないのに!(意味不明)いいのか!?エド!?(うるさいよ私)


■さて次の手
→ウィンリィがキンブリーの監視下にあるのは兄弟にとってはマズイわけです。だけれど、だからってどこに逃げるんだ。スカーと逃避行は色々少年誌的にマズイだろ!(今何想像したの…てぇのは冗談ですよ、やだなぁ、ほんの軽い冗談…)
→それは置いておいてだ、そもそも、スカーにウィンリィを託すなんてこと、エドが許すんか?(根本的に嫌がりそうなんですけど)
→どうでもいいけどウィンリィが可愛くて死にそうです。372ページのコマとかな!
→そんなこんなで来月が楽しみです。

■問題のシーン
→ぎぃやあああ!!と悲鳴あげたのが頭ポンと肩抱き寄せ。
→ちょ!おま!何のセクハラや!

■「嬉し泣き」
→どんぴしゃでついに来てしまってどうしようかと思いました。
→前はあんた達が泣かないから泣く、だったのになぁ。
→どっちにしろ、泣くのはエドやアルのせいなのには変わらない。そこが萌えるわぁ。大丈夫だよ!泣かないよ!横顔思いつめてるところが少しまだ見えてるところがちょと健気で、だけどスカーに啖呵きるところはとても気丈で、そのアンバランスさに、クラクラクラクラしてました。ウィンリィ嗚呼ウィンリィ(ウルサイ)

■肩抱き寄せ
→一回目にエドがスカーからウィンリィを遠ざけようとして
ウィンリィの肩に手回してるわけですが。
前からなんですな、前。その手がちょっとズレたらあらやだ胸にさわ(自粛)
→なんかこうしてみると、エドって犬だな。がるるる…ってうなってる犬だわ。ウィンリィに変なのつかないように見張ってる。ロリコンキンブリ様に対する反応もまさにそんな感じだったしな!

■頭ポン
→ひぃ!!

■頭ポンのとこで
→二人の表情が見えないところにえらいムハムハした。
→どんな顔してんの
→切ない

■んでぐっとな
→二回目、エドはしっかりウィンリィ抱き寄せとりますがな。
→どこかまだ家族的な視線だと思う。頭ポンとかさぁ。ちっちゃい頃の名残ですよね、これ。手癖か。ああん、なんて素敵な手癖ですね。
→あとで思い出して心乱せばいいんじゃね。先々月とか見てたら、このエドならこんなことでも「あいつに触っちまったぁあ」と動揺有じゃないのと思うんだけれど。んで、すいへいりーべで平常心に戻ろうとしても、もう戻れないそんな青春な恋心を自覚してーーーーと一歩先に妄想が飛躍してました。不謹慎ですみません、こんなシリアスなシーンなのに。

たいへんうかれた7月号でした。
また補足あったら書き足しておきます。


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2007年8月号/ 第73話 「白昼の夢」     
「絶望なんかしない
希望にすがってすがって……やっと元の身体に戻る糸の先を掴んだ
この先何年かかろうとボクはあきらめないよ」





【あらすじ】所感は下述。

ブリッグズの地下道を戻るバッカニア達。
しかし時間は既に、オリヴィエとの約束の24時間を過ぎてしまっていた。スミス隊の生き残りの兵が明かりをつけるなという言葉に、闇の中を手探りで歩いていたため、時間がかかったのだ。

†「あの女王様の事だ
24時間経ったら本当に出口封鎖してるぜ」


しかし、出口は開いた。
24時間経ったら穴を塞げと言ったはずだが、というバッカニアに、
出口で待っていた兵は告げる。「この時計では24時間経っていない」

兵が持っていた時計は壊れていた。
おかしいなぁという兵はバッカニアに告げる。
「ちなみにこの時計ね
アームストロング少将が貸してくれたんだけどね」




†「山を見ていた
ブリッグズの冬は良いな 白と黒しか無い
非常にハッキリしていて好きだ」


「見上げれば青もありますぞ
人の心も白と黒だけではありませんな」


戻ったバッカニアは、砦でブリッグズの山々を見下ろしていたオリヴィエに、
情けをかけてくださりありがとうございますと告げる。
なんのことだととぼけるオリヴィエ。
そこへ
車で乗り付けてやってきたのは、中央軍だと名乗る兵卒達だった。


一方、バズクール内の廃墟で、
捕らえたスカー、キメラ二人、メイとマルコーとヨキを前にして、
「話をまとめよう」と言うマイルズ。

・マルコーがここにいることを知られてはいけない
・研究書解読のためスカーが捕まるわけにもいかない
・ウィンリィを中央の人質という立場から解放する
・エルリック兄弟がこれらのことに加担していると知られてはいけない
・マイルズはオリヴィエからメイをつれてくるように言われている

「という事はご一行まとめて砦に匿うのがいいな」
とまとめるマイルズ。

スカーを匿うことに反対するエドだったが、
研究書解読のために必要なのだろうとマイルズが諭す。
イシュヴァールの血にかけて、協力を約束する、と言うスカー。
それをうけたマイルズは、
ウィンリィに、スカーの裁きはしばらく待ってくれと告げる。
ウィンリィは少し複雑そうに表情を曇らせながら承諾した。

キンブリーの差し金である二人のキメラについては
使い道がない、ということでマイルズは始末を命じる。
しかしウィンリィとアルはそれを制止する。



†「絶望なんかしない
希望にすがってすがって……やっと元の身体に戻る糸の先を掴んだ
この先何年かかろうとボクはあきらめないよ」


殺せ、というマイルズの言葉に、
こんな身体ではまっとうに生きていけないから殺せと言うキメラ。
そんな二人のキメラに、元の身体に戻りたくないかというアル。
戻りたいに決まっているだろうとキメラは怒鳴った。
そんな二人に、アルは魂だけの鎧の身体を示してみせる。
何年かかっても元の身体に戻るためにあきらめないというアルは、
二人のキメラに枯れたことを言わないでよと言う。

そんな中、
天候は悪くなり吹雪がひどくなっていく。
町から出られなくなるぞ、という声に、
「鉱山の町だろ? 地下坑道を行けばいいじゃないか」
とさらりと提案したのはヨキだった。

キンブリーを何日かひきとめれば
先に砦にたどり着けると考える一行は、
坑道を進んでいくことを決める。
ウィンリィのことをどうキンブリーに誤魔化すかということについては、
ウィンリィ自身から案が出る。

「自分で言うのも言いにくいんだけど……
あたしがスカーに人質にとられてる所を見せるってのは…どう?」


「んな危ない事できるか!!!」
と反対するエドとアル。

†「あたしの事当事者だって言ったでしょ!?
あんた達だけで全部抱えないでよ!!」


おまえが命を懸ける必要はない
というエドの言葉にウィンリィは怒鳴る。

迷うエドの横でマイルズが早く決めろとせかす。
そして追い討ちをかけるようにキンブリー隊が見えてきた、という報告。

†「事を成すには情を捨てるのも必要って
こういう事かよフーじいさん…!」


ちくしょう!と怒鳴ったエドは
スカーの解放を決心する。

二人のキメラも一緒に連れて行ってくれ、と頼む。
事によっては協力する、と。

スカーと共に逃げようとする矢先、
ウィンリィはピアスを外すように兵に言われる。
金属製のピアスをしたままだと凍傷になると。

別れ際に、ウィンリィは外したピアス6個をエドの手に託す。
「砦で待ってるから」



†「さて
スカー逃亡とロックベル嬢の見張り不備の罪を
キンブリーになすりつけてやろう」


かくして
ウィンリィを脇に抱えたスカーは、
キンブリーとあいまみえるひと芝居をうつ。

†「懐かしいなキンブリー
初めて会ったあの時と逆だ」
「私を見下ろすな…!!」


なぜウィンリィがここにいる、とエドはキンブリーに掴みかかる。
しかし、キレたキンブリーはエドに構わず錬金術を使おうとする。
邪魔をするなというキンブリーに、何をする気だ、とエド。
そんな二人のやりとりを見届けたスカーは
吹雪に紛れるようにウィンリィと共に姿を消す。

吹雪がくるので死にたくないやつは本部に戻れと叫ぶ兵士達。
迫真の演技だったな、とマイルズはエドにぼそりと呟く。
演技どころじゃねぇよ、とエド。
†「スカーなんかにウィンリィの命を預けなきゃならなかった
オレの腑甲斐なさにマジで肚わた煮えくりかえってる!」




坑道に入ったウィンリィ達。
ヨキの経験談ももとに、坑道の中を進んでいく。
マルコーはウィンリィがロックベル医師の娘であることを知る。

ラッシュバレーのお客にも師匠にも連絡無しでほったらかし、
サイテーだわ、とウィンリィはうかない顔で呟く。
そんなウィンリィにメイもまたうかない顔をする。
国の一族が待っているのにいつ帰れるかわかりませンと。

人の命を使う賢者の石をメイは造りたくないと言う。
方法だけを持ち帰っても皇帝はそれを使うだろうと。
「生きてる人々を犠牲にするわけにはいきませン」
とメイの意思はハッキリしていた。



一方、本部に戻ったキンブリーらは、
吹雪のために動きを取れずにいた。
キンブリーが動けない今のうちに、砦にたどりついてくれよと
ひとり願うマイルズ。

しかしそんなマイルズの元にブリッグズから通信が入る。
まずいことになったとマイルズはエド達に告げる。
「アームストロング少将が中央に呼び出しをくらった」と。

砦の中にも中央からの者が入ってきているという。
ウィンリィ達が砦に向かっている、と思い至って焦るエド。
なんとか連絡をとれないか、というエドに、
通信機も持たせていない、吹雪の中を行くのも無理だ、となる。
しかし、そこでアルが名乗り出た。
†「疲れを知らない身体を持っていて
凍え死にもしない人間がひとり」




猛吹雪の中、ウィンリィ達に連絡をとるため
アルが行くことになる。
3メートル先も見えない吹雪の中、
アルは一瞬、夢とも幻ともつかない映像を見る。
真理の扉と、その前に立つ、やせこけた一人の人間。
それがアルに手をさしだす。
アルが応えるように手を差し出そうとしたところで
吹雪に我に返る。
我に返ったアルの脳裏によみがえるのは
かつてナンバー66が言った言葉だった。
『元々別だった物同士だ
反発して当然だわな』



拒絶反応に、なんで、とアルは驚く。
アルの肉体が、魂を引っ張っている、と。
「急がなきゃ」
しっかりしろ、と己を奮い立たせながら、アルは吹雪の中を行く。



その頃、中央の地下では
「お父様」がいた。
錬成陣のようなものが描かれた紙の上に、
エド、アル、ホーエンハイム、そしてイズミに見立てた
コマを置いていくお父様。

五角形の陣の最後の角、
あいたそこにコマは置かれない。
その空白を見つめながら、彼は呟いた。
「あと…ひとり」


(以下次号続く)



【だらだら雑感〜】

■なんだかんだといいつつオリヴィエ様は
⇒優しいつか人情溢れるつか、
氷の女王とかいわれる割にはさりげない人間味あってほっとしました。
オリヴィエ様はツンデレ!

■「なにしようってんですカ!!」
⇒オリヴィエがメイに用があるとマイルズが言ったときのメイちゃんの反応笑った。
マイルズさんは変質者ですか?(笑)
おじさんは怖い人じゃないヨって!マイルズさーん!
何キャラだよそれ
アル様にひしとしがみつくメイちゃん可愛いぞ。
(しかしアル様は私のものだからちょと待て離れてくd略←嫉妬するなよ)

■パンダは武器
⇒シャオメイがエドの頭に噛み付いてて笑った。
メイたんってエドには容赦ないね。ウィンリィのスパナも真っ青だわ。

■「この者の裁きはしばらく待ってくれ」
⇒この辺、ウィンリィの心中は難しいナァ。
私は第三者だからなんとでも言えるわけで、
ウィンリィの立場にたってるわけじゃないからなぁ。
「裁き」というものは全て報復心情からのみ与えられていいかっつうとそうでもないわけで〜〜と
(これは法律やってる人間の呟きなので気にしないで下さい)

⇒それに、それを別にしても、報復心情から「のみ」でウィンリィが裁きを望むなら、
結局スカーらが陥っている復讐の連鎖の一数珠になってしまうような気がするわけです。
(あえてこういうことを書くのは、
「堪えねばならんのだよ」と師父がスカーに言うシーンが前あったから触れてるんですが)

⇒もちろん、スカーがやったことは罪なんですから彼は罪を償うべきです。
だけど償いの部分についてウィンリィがどういう視線から望むのかっていうのが、
先月号の「理不尽を許しているわけじゃない」という台詞もあいまって、
ウィンリィは簡単に答えを出しすぎなんじゃないかと思っちまったところがあったんです。
(もちろん、描かれてないだけでウィンリィも相当悩んだとは思うんですけど)
かと言って、ウィンリィによく出来た『聖女様』のように、
スカーを許してやれよ、と言ってるわけでもないですよ。
ウィンリィとスカーの話や、スカーと師父の会話の話は
復讐の連鎖がどうやったら途切れるかってのがテーマでしょうから、
先月号でそれが答え出たか?と思ったんですが、
今月号のウィンリィの複雑な表情見ると、
まぁやっぱ一筋縄ではいかないよなぁと、頷きつつ、ちょっとほっとしつつ〜です。
冒頭の、人の心は黒と白で割り切れない〜の描写があるように、
白か黒か、許すか許さないか、の二者択一的な描かれ方ではなく、
もう少し揺れる部分がウィンリィにも、そしてスカーにも欲しいところだーと思ってたので、
この「はい」とウィンリィが頷いている部分はそういう意味で感慨深かったです。

■アルは強いなぁ
⇒最近見てると、エドよりアルのが精神的にもすっごい強くなってる気がしますよ。
ボクはあきらめないよと言ってるアルの傍ら、
エドはっていうと、ちと複雑そうな顔してるしな。
アルが「ひとりの夜はいやだよ」って言ってそれに応えるエドの話があったけど、
やっぱエドはどこかアルに対して後ろめたい部分ていうか、
アルとは別の意味での後悔を持ってるんだろうなって
このコマみて改めて再確認アンド勝手に妄想。……ハァハァ(萌えるらしい)

■ヨキ様
⇒ヨキのあまりの有能っぷりに吹いた…ッ。

■ウィンリィの提案
⇒ちょ…!ウィンリィ、なんだかよくわかりませんが
シナリオ作家にでもなったんかいって展開だったよ!
女優にシナリオにさらに演出も才能アリか!?
(だって、スカーがウィンリィを小脇に抱えてのアレが芝居なんだって分かった時に、
あの小脇に抱える〜の演出もウィンリィなんじゃね?と思ったんだ。
スカーたん、ウィンリィに進んで触ろうとはしないイメージが勝手に)

■エドの顔が面白い面白い面白い
⇒ウィンリィに関わるとホント色んな顔見せますね、この男。
⇒三つ編みがピンと立ってるとこに萌えた。(95ページ下の右コマ)

■「て事はこいつを解放して…」
⇒冷や汗がすごいぞエド(笑)こんな寒い日に大変だな(笑)

■「んな危ない事できるか!!!
⇒エルリック兄弟シンクロ率400パーセント。ウィンリィ想われてるね…(ほろり)

■「そうだおまえが命懸ける必要ない」
⇒まぁ分かりすぎる言い分ですが、これ聞いてウィンリィが怒らないわけがなく。

■「あんた達だけで全部抱えないでよ!!」
⇒ぎゃーーーーーーーーーーーーー!!!
なんだこの萌える台詞は…ッ………!?
こんなん、公式で拝めるとはとウハウハウハハァハァハァ

■エドの顔(笑)
⇒マイルズにせかされ、それでも決めかねるエドの複雑な顔。
⇒かわいい…
⇒しかしここまで悩ませると、ちょっと可哀相な気も(笑)

■情を捨てる
⇒ハァハァハァ…
⇒つまりそういう情がウィンリィに対してエドはあると。
こ、告白ですか?
(違!いやそういう意味で使ってるわけじゃないって分かってるけどそこはそれ、
私はエドウィン大好きだからフィルタかけるのは自然の摂理です
⇒「情」って単語がエロイよ!(何を想像してんだ)
情だぜ、情!感情!愛情!欲情!情事!(←おおおい!)

■アルフォンス様〜〜〜〜
⇒メイちゃんに「ほら行くよ」とズルズルひきずる容赦ないマルコーたんにちょっと笑った。
ドナドナ〜〜〜と出てきたよなぜか。

■「それ預かっといて!砦で待ってるから!!」
キタわぁああああああああああああああああああ!!1
⇒まさかここでピアスネタとシモヤケネタが来るとはーーー!イラスト集の書き文字がここで現実に!と大浮かれ!
⇒ピアス6個をウィンリィはエドに手渡しました。
ピアスを手渡したり返したり〜はぶっちゃけ私は同人でやりまくってたわけで、
いやだってほらこういうの見れないだろってちょっとなぜか安心してた部分あったので、
まさかな、ここでこう来るとはな、とえっらいドキドキドキドキして、死ぬかと思いました。
萌え死ぬわちくしょ!助けて!

■待ってるから!
⇒ウィンリィはっきり待つって言ったね。

⇒でもこれは、たとえば、
いつ帰ってくるか分からないから待つ〜とか、
今あいつらはどこで何やってんのか分からないけどあたしはラッシュバレーで修行しながら待ってる、
とか、ものすごい受け身的な意味での「待つ」じゃなくてだな、
当事者だとエド自身にも言われて、ウィンリィ自身もそうだと認識した上で、
お互いに何が出来るかっていうことをよく分かって、
実行しようとするという意味での「待つ」なんだから、
すごい能動的な「待つ」で、そこにえっらい萌え萌え燃えたわけです。

⇒「待つ」キャラ的な立ち位置はやっぱりウィンリィは変わらないんだけど、
待つの中身が少し変わっているというか、だからなんだか嬉しかった!

⇒ウィンリィは枷になってる自分がいやだって言ってて、
でも現実、超客観的に見れば、やっぱ兄弟の人質という意味での足枷になっちゃってると私は思います。
それでも、じゃあ兄弟のためにウィンリィが何が出来るかなって、
直接的な意味では「砦に無事にたどり着く」がそれにあたるんでしょうけれど、
そういう意味だけじゃなくて、
もっと兄弟が歩んでいるところに近いところにウィンリィがさらに踏み込めている(ついに踏み込んでしまった)ような気がして、
幼なじみすきーな私にはえっらい萌え死にそうなりました。色々付随的な妄想もしてて。

⇒命握られてるウィンリィが、砦で待ってるって言うことは、
自分も死なないで砦にたどり着くから、エドも絶対死んじゃだめよ!
という意味でもあるだろうし
(そういう意味で捉えると、この約束は二回目なわけです。
駅での死なないでね、のアレ。あのときは、エドが嬉し泣きさせるから(だから待ってろ!)的な約束だったわけだけど、
今度は逆にウィンリィがそれに応える形で待ってるから!
って言ってるようにも見えてきてギャー!ですよ)、
口での約束でもいいけど、それでもあえて物を渡したところが、えらい萌えてだな。
しかもわたしたのが、エドとアルから貰ったピアスだよ。
ピアスが約束のしるしになってるわけです。たまらーん!

⇒で、こういう約束しちゃったんだから、もちろん、ピアス返すシーンもあるわけですよね。ニヤニヤニヤニヤ!

■「私を見下ろすな」
⇒キレたキンブリ様は容赦ございませんでした。おおおお…。
⇒エド焦りまくり。なんせ、ウィンリィもろともスカーを攻撃しようとするキンブリ様!
ロリコンとか騒ぐどころじゃなかったよ(反省)
⇒でもこのキンブリ様、エドをもしかして爆弾に錬成しようとした?エエエそれはヤダ。
⇒見下ろされるのが嫌いって、キンブリ様はもしかして猫属性があるんでしょか。
(猫はそういうのある気がする)萌える…(なんでだ!)

■「演技どころじゃねぇよ」
⇒横顔お素敵。
スカーなんかにウィンリィを守る役とられて、はらわた煮えくりまくってるぜオレはーーー!
としか聞こえなかったぜー。
⇒あいつの命はオレが守りたかったのに!!!てことですよね!?
そうか惚気か!恥ずかしいからもうやめて!(恥ずかしいのは私の脳内)

■ヨキ様2
⇒ヨキの有能っぷりに吹いt(略)
⇒「ふふん!もっと誉めろ!」に調子にのんなボケ!
とリアルにツッコみいれてしまった。ヨキ好きだーーー。
(だから死なないでなヨキ!)

■オリヴィエ様の中央招聘
⇒あああああ…。怖い。怖いよ。
⇒でもオリヴィエ様とアームストロング少佐の会話も見てみたい気がする。あとマスタング大佐!

■キンブリ様が何考えてるか
⇒なにやらキレたように腕を組んで考え込んでるキンブリー。何考えてんのかわからんから怖いよ。

■アルたんピンチ
⇒エドも真理の扉のところで見た、あのやせほそったアルの肉体がまた出た…。
見るたびに痛々しくてどうしようかと…。
⇒エドに会ったときは、君はボクじゃない(?)とか言ってたアルの肉体ですが、
アルの魂を呼んでるよ。おおおお怖い怖いって…!
あの肉体に魂が還ったら確実にアルは死ぬよね…。
真理の扉の向こうにアルの肉体があるのは錬金術の対価として支払われたから。
それを覆そうとするなら、真理の扉のこちら側にあの肉体引きずりださないとダメなわけです。
でもなぁ、一度支払われた対価を取り戻すってつまりどういうことなの????
と考えたら頭沸騰してきた。
あ、だから従来の錬金術じゃなくて、錬丹術をあてにしてるんですっけ。
でも具体的にはどうするとか何も出てないからわからーんとグラグラ頭が煮えてきた。

⇒66久しぶりに見た。好きなキャラだったのに死んで残念だったよ。
⇒拒絶反応に焦り恐れるアルは見てて痛々しくて目をそむけたくなる。

■お父様の後ろにグリード
⇒なにしてんだろうな、リン…。キメラと戯れていたよ。

■ホーエンハイムって人体錬成してたんだね
⇒そんな描写あったっけ?まだないよね。
それとも人体錬成ではなくほかの錬成で扉をあけたとか?
扉があくのは人体錬成のときだけなんだろうか。
⇒エド、アル、ホーエンハイム、イズミ師匠が名前を連ねる
⇒キンブリーはその器ではないと前言われていて、対象となるのがロイなわけですが。
扉をあけさせてみせましょうとブラッドレイ言ってたしな。
扉をあけるとしたら…ヒューズがらみで?いや今更ヒューズはないか。リザ?
でもリザはこの間はプライドから殺されなかったんだよなぁ。まだそのときではないってことか。
⇒ホーエンハイムが実は人体錬成をしていたとして、誰を錬成しようとしたんだろうか。
ホーエンハイムとお父様の関係がいまだ分からないのがミソな気もします。

■ところで
⇒エドってどこにウィンリィのピアス保持してんのかな。コートにポケットあるとかか?
⇒ピアス返すときがきたら…て思うともうたまらんわぁ…!
⇒エドがウィンリィのピアスを耳につけたらどうしよう!!(この間出した同人誌かよ!ごめん!!たわごとですたわごと!)
⇒ピアスに浮かれてまーすーーーー。あああ。

■来月号は
⇒巻頭カラーだそうです。真夏の巻頭カラーだって。でも舞台は真冬だよ…真冬。
⇒17巻の発売も楽しみです。11日か!まだなっこみ原稿で修羅場ってると思いますが楽しみハァハァ


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2007年9月号/ 第74話 「」     

まだかいてません。

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2007年10月号/ 第75話 「クセルクセス最期の日」     
「血を分けた家族ホーエンハイムよ
今君と私が全ての中心だ」



【あらすじ】

†「おまえから見たらバカバカしいかもしれないけどよ
家族とか仲間とかそういうものに幸せってのがあったりするんだよ
俺達人間は」


「フラスコの中の小人」ホムンクルスに名前を貰った奴隷ホーエンハイム。
ホムンクルスから知識を得たホーエンハイムは、
奴隷仲間に文字や計算を教え出した。
仲間に教えていることをご主人に知られてしまったが、
「俺を助手にどうですか?」と申し出る。

助手になったホーエンハイムは
錬金術の知識をつけていく。
そんな彼を揶揄するように、
ホムンクルスは「すっかりいっぱしの錬金術師だな」という。
ホムンクルスに「感謝しているんだ」とホーエンハイム。
奴隷だった自分が懐かしいという彼に対して、
ホムンクルスは感謝しているのは自分のほうだと返す。

「人間は不便だな
そうやってコミュニティーを持って繁殖せねば種を存続できない」

と言うホムンクルスに対して、
「家族とか仲間とかそういうものに幸せってのがあったりするんだよ」
と返すホーエンハイム。
そしてホムに問う、「おまえの幸せは?」
ホムの答えは「フラスコの中から出られる身になれれば」だった。

そこへホーエンハイムのご主人がやってくる。
「国王がおまえに用があるそうだ」
そうご主人が言った相手は、フラスコの中のホムンクルスだった。

国王の用件は「不老不死はできるのかできないのか」
老いによる焦りか、とホムンクルスは馬鹿にしたように笑う。
「いいよ。不老不死の法を教えてやろう」

そして、クセルクセスでは大規模な工事が始まった。
国王の命令で灌漑用水路の整備が進められていく。
さすがクセルクセス王、と民は喜んだが、用水路を整備していた男達の表情はどこか暗い。
そしてその日、一つの村が一晩で消えて、その報はホーエンハイムの元まで伝わる。
酷い話だ、というホーエンハイムに
ホムンクルスは「大変だねぇ」とだけ言葉を返す。


そして数年後、不老不死を願う国王の命令で
灌漑用水路を模した錬成陣は国中に完成する。
五角形の錬成陣の角部分にあたる村は滅ぼされていた。

錬成陣が完成し、国王は儀式に臨む。
儀式の傍らでは、ホーエンハイムがフラスコを持ったまま
見守っていた。

しかし儀式の最中、異常は起こる。
「我々には害は及ばないのではないか」と言いながら
次々に人々は倒れていき、
地面からは無数の黒い手が現れ始める。
何が起こっている、というホーエンハイムに対して、
フラスコの中のホムンクルスはにたにたと笑みながら告げた。
「錬成陣の真の中心は君が立っているここさ。
私の中の君の血を使って
扉をあけさせてもらった」



「血を分けた家族 ホーエンハイムよ
今 君と私が全ての中心だ」


ホーエンハイムの足元から巨大な目が現れ、それは現れた無数の手とともに
クセルクセスを覆うように飲み込んでいく。

そして目が醒めたとき、
ホーエンハイム以外は、全ての人間が死んでいた。
死体転がる町の中を、ひとりホーエンハイムは
知人の名前を幾つも呼びながら歩いていく。
「誰か返事をしてくれ」
そう言うホーエンハイムの呼びかけに
無理だな、と応える人影がひとつ。

「みんな、魂を抜かれている」
そういった人影は、ホーエンハイムと同じ姿をした
フラスコの中にいたはずのホムンクルスだった。

「協力を感謝するよ、ホーエンハイム」
とホムンクルスは笑う。

「血をくれた礼に名を与えた
知識を与えた
そして朽ちぬ身体を与えた
この国の人間全ての魂と引き替えにな」


ホーエンハイムの身のうちから無数の声が聞こえ始める。
発狂したように悲鳴をあげはじめるホーエンハイム。



そこで夢は途切れ、
ホーエンハイムはまどろみから目を覚ます。
目の前にはホーエンハイムの名を呼ぶイズミがいた。

息子達がお世話になったようで、というホーエンハイムに
もっと家を出る前に話し合うべきだったのでは、と言うイズミ。
しかし、話し込んでいる途中でイズミは血を吐いてしまう。

「イズミさん 貴女 真理を見たね?」
言い当てるホーエンハイムに驚くイズミは
隠さずに自分が内臓を喪ったことを告げる。
そうかと応えたホーエンハイムは
唐突にイズミの腹部に手を突き刺した。
大量の血を吐くイズミを見て、
イズミの夫であるシグはホーエンハイムを殴り倒す。

動揺するシグに落ち着いて、と言うイズミ。
腹を刺されたはずなのに、イズミの腹部には傷はなかった。

「持って行かれた臓器は貴女の罪の証だから戻せないけど
腹の中をちょいと整理して血の流れを良くしといた」


そう言うホーエンハイムに、あなたは一体何者だと問うイズミ。

化物…と言いたいところだけど貴女には本当の事を言っておこう
とホーエンハイムはイズミに告げる。

「ヴァン・ホーエンハイムという人間の形をした賢者の石だ」と。

以下次号


【雑感】


■さていよいよ大詰めかナァ〜という展開になってきた75話。
先月から過去編です。

■とりあえずなんだ、ホーエンハイムの変わりようはな…。
⇒顔がー!エドそっくりでびびった。いやこれは先月号のとき言うべきなんですが。
先月は線ほっそ!て思ってました。
儀式のときには既に髭が生えてて、ちょ!時が流れるの早すぎだろ!とかなんとか。
エドもあんなんなるのそうなの。…そうなの。そうなの(なんだ)
そういやラフ画集にそういうのあったなぁとか思い出した。
しかしご主人に怒られる気弱?なエド…じゃなかったホーエンたんが妙に可愛いとか思ってました。

■ホーエンたんが変わりすぎて時間が流れるのは分かるんだが
⇒この人、この間に結婚とかしなかったんだろかとか思ったんですだよ。
どうも読む限りそういうことはなかったと判断してよかと?
⇒もし結婚してないなら、家族云々繁殖云々語ってる割に奥手だったんだなとか思った…(なんでだ)
⇒その辺はきっとエドも似てんじゃね?と妄想派生させていってニヤニヤした。
⇒しかし幸福論やってるホーエンたん、
相手が人間じゃないのに生真面目に語ってる辺りがなんかもうあおくっせ!とか思いつつ(私ホムンクルスじゃないですよ)
シューンと切なくなったというか、萌えてきたというか。
だって、トリシャとのお別れシーン知ってるからなぁ…。

■「ひどい話だ。ボダス村が賊にやられて皆殺しだとさ」
⇒このコマのホーエンたん好きだ。わっか!かっこえ!
⇒恋人いそうなんだが。
⇒いなくていいけど。
奴隷だから恋は許されないとかいう設定あったらどうしようとか思った(ないない)
⇒あ、でもこのときは奴隷じゃないのか。

■クセルクセスの悲劇
⇒結局この話はホントだったわけね。
⇒まじでわかんねぇことが多すぎて、ウガウガ。
・国王は不老不死が欲しかった
   ↓
・ホムは不老不死の法だと言って、内実人間を犠牲にする賢者の石の作り方を教えていた
   ↓
・賢者の石になっちゃったのはホーエンハイム。
   ↓
・半分貰ったがね、という台詞から、……え、ホムも賢者の石なの?(なんでそうなる)
・朽ちぬ体=不老不死=賢者の石?
なんか私、色々ごっちゃになってねか…?

よくわかんないんですが、
賢者の石を造ることと、人体錬成っていうのは
つまり同じなんですか…。
私いまいち、扉(というよりあの巨大な目)が現れる法則がよう分かってなく。
あーでも今回も、ある意味人体錬成なんでしょか。
しかしわたしが勝手に想像していた「人体錬成」とはいささか違うイメージが…。
命を造るというより、ホント消費するっていう感じですよね、この人体錬成。
今回読んでて、あーもうだめだって思いました。
エドとアルは絶対元に戻らん気がする…とひとりで絶望して欝に突入したアホです。

しかもですよ、
第53話「魂の道標」でエドはエンヴィーの中身を
「クセルクセス国民の命」と言ってるんですよね…。
この時生まれたのがお父様なら、エンヴィーの中身は何。

というより、エンヴィーはなぜエドの言を否定してないの。
クセルクセスの国民を賢者の石にしたのは確かに事実だから?
エンヴィーはお父様が作り出し、
そのお父様はクセルクセスの国民の命から出来たから、
エンヴィーの中にもいるの?
グラトニーの腹の中で見つけた遺跡の図と、
今回の錬成陣は同じ?っぽくて、
腹の中でエドはあれを人体錬成の錬成陣だと断言してて
それは確かに今回証明されたわけなんですけど、
じゃあ賢者の石になったホーエンたんはどう説明つければいいの…。

人体錬成なんて錬金術は存在しなくて、
実は人体錬成と思ってた錬金術は賢者の石精製の錬金術なの?
わかんね!

■フラスコの中の小人って
⇒あれはお父様ととっていいのかなんなのか。
⇒そもそもこの回を読んでも、私は結局お父様が何をしたいのかさっぱりわかりません。
⇒お父様はホムンクルスを造っているわけですけれど、
あのフラスコの中の人がもしお父様=ホムンクルスなら、
エンヴィーらホムンクルス達はそもそも「人の造りし者」=「ホムンクルス」じゃないじゃん!
てツッコみたくなったんですがダメですか…(なにこの言葉遊び)

⇒てかクセルクセス人はどうやって「フラスコの中の小人」を作ったの。人体錬成したんか?
てか、そもそもなんであのホムたんはあんな知識満載なの。
エドが見た扉の前の真理が出てきたんですか?わかんね!

⇒エンヴィーや擬似真理の扉のグラトニーにしろ、
お父様は何かの試行錯誤をしているのは分かるんだけれど、
それと人柱候補の繋がりもいまいちわかんねぇと頭が痛い。
やってることは人体錬成か賢者の石精製なのか?と思いつつも、
だとしたらなぜ今ごろ?と思うし、
じゃあ別の思惑があるのかと思いきや、
それがなんなのかサッパーリで、つまりお父様は人柱使って何がしたいんですか教えてください!
な気分なんです。あああはがゆい。

■ホーエンたんが街の中で呼んでる人の名前
⇒いつかの回で、ホーエンたんが呼んでた人たちと同じ名前っぽいですね。未確認ですが。
あの回のホーエンたん、自分の胸からクセルクセスの命のかけらを取り出したっぽい回なんだけど
結局あれ何がしたかったのかいまいちまだ分かってない私です。

■「ちょっと!ヒゲの人!」
⇒よだれ垂らしてるホーエンたんに萌えた。
エドも涎たらせばいいとか思った。エドがでてない今月…。

■ホーエンたんってエスパー?
⇒触っただけでイズミが人体錬成経験者だと分かったホーエンたん。
なにこのエスパー。すげ!学んだ医術がシン国式だから?それとも賢者の石だから?

■腹を刺されたイズミ
⇒ホーエンたん、このとき使ったのは錬金術なんだろか。それともシン国式医術?
⇒ホーエンたんは人間じゃなくて、賢者の石であって、
その彼が錬金術使うってことは、
ホーエンたんは生きながら実は自分の中のクセルクセス国民の命消費したりとかしてるんだろうか…
とか思ってまた欝になってきた私です。
あーでも、いつかの回で「使わせてもらうよ」と自分の中の人に断ってた回があったからそういうわけではないのか。

⇒てぇすると錬金術を使う人って人間じゃなくてもいいわけで、
じゃあ錬金術が発動する源?パワー?きっかけ?て何よ?
という根本的なところにまで頭のネジが吹っ飛んでいって、ウワーンわからーんと泣きそう。

■「イズミさん貴女はまだ倒れちゃいけない人だ」
⇒何やらかす気ですかホーエンたん…。
⇒イズミに対する軍の接触は、まぁ人柱候補関連なんだろうけど、
その人柱同志で結託して何かやらかす気なんかなぁ。
ホーエンたん、エドとアルが人体錬成してるって知ってるしなぁ。

■「持ってかれた臓器は貴女の罪の証だから戻せない」
⇒なんちゅうか、今回欝の元凶はこの台詞以外の何者でもない。
⇒ホーエンたんにこういわれると、もうぐうの音も出ませんでした。
賢者の石がこう言っちまったんだ。エドもアルも元には戻せないって烙印押された気分になって、気分はまるでマリアナ海溝の底にまでどぼーんと沈んだ私でした。だよな、冷静になってみると、どう見てもこの兄弟、ハッピーになれる気がしないんだわ。泣きたくなってきた誰か助けて。兄弟がどっちか片方でも幸せになれないとウィンリィが幸せになれねーーーー(そんなのイヤだぁああ)

⇒言葉遊びかもしれないけれど、ホーエンたんが「罪の証」って言うのが面白いなぁって思った。イズミの行為を「罪」でイズミの状態を「罪の証」というなら、ホーエンたんも恐らく同じなわけで。無理やりとはいえ、人の命を犠牲に不朽の身体を手に入れ生きてきたわけで。その「罪の証」は「元には戻らない」。ホーエンたん自身が持つ「罪の証」も「元には戻らない」。ホーエンたんは第68話の「家族の肖像」のところで、トリシャと同じように一緒に老いて死にたいと願っていて錬金術の研究をしていたみたいだけれど、その自分の行動の内実を否定しているような言葉だよなぁって思って、また欝になってきた…誰か助けて。

■化物=ホーエンたん=賢者の石
⇒エド達は人間なんだねそれでも。
賢者の石を愛した女がトリシャたん。なんか萌えてくるわ(なんで)ヤバイにやにやしてきた…なんか昔自分が書いたぱられるエドウィン同人誌に設定が…(略)あいやでもあれは逆か。
⇒トリシャとホーエンハイムの出会いが気になるわ。原作で読めんかのう…無理か…。
⇒しかしエド達がかつて必死になって追い求めていた元の身体に戻る夢=賢者の石=実は親父だったなんて、なんて皮肉なの。親父の背中は乗り越えられねぇってことか!?(ちょっと違う)

■人柱候補
⇒エドとアルとイズミとホーエンたん。
⇒今回の話でより確信が強くなったのは、残りひとりが「扉を開けさせてご覧にいれましょう」というラースの言葉からロイかと思いますが。
⇒しかしロイは仮に中尉が死んだとしても人体錬成はしなさそうだ。なんせヒューズ失ったときでさえしなかったもの。
⇒じゃあやっぱロイじゃないのかなぁ。
⇒わかんね!

■で、来月はエド達なんだよね?
⇒エドとウィンリィとアル様不足でしにそうです。ついでにキンブリ様…。ヨキはどうでもいいけど嫌いじゃないから頼む出てきて、ブリッグズ…。

■それにしてもアニメは
⇒壮大なネタバレアニメだなと改めて思いました…もう1回、アニメを1話から見直ししようかと思っています。


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△2007年9月号感想 へ。
▽2007年11月号感想へ。

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