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2005年12月号/ 第53話 「魂の道標」 「ああ あの手を合わせる錬成のポーズ…
何かに似ていると思ったら………
まるで神への祈りじゃないか」
(粗筋)〜粗筋のみ。感想は下の所見で。
「君達人間が人間である事に誇りを持っているように
我々にも人造人間としての矜持がある」
冒頭。大総統は自分が経験した過去についてマスタングに語る。「大総統候補」としてあらゆる教育を受けた幾人もの人間の存在、そして、行われた実験。ブラッドレイは元々は人間であったが、賢者の石を体内に注入するという人体実験によって、人造人間になったという。賢者の石は他人の魂が多数含まれている高エネルギー体であり、生身の人間の血液に注入することで、その肉体を乗っ取ろうとする。賢者の石とのその攻防に破れたいくつもの実験体が死んだが、ブラッドレイはそれに打ち克ち、キング・ブラッドレイという名を与えられて、ただひとつの魂と「憤怒」の感情をもつ人造人間として生まれ変わったのだと。マスタングは、元は人間だというのなら、人間として生きることは出来ないのかとブラッドレイに問うが、ブラッドレイの答えは否だった。人造人間には人造人間のプライドがあると。
その頃、アルはグラトニーに連れられて、地下を進んでいた。「おとーさま!人柱つれてきた!」とグラトニーが言う先に立つ人物を見て、アルの脳裏にはリゼンブールのピナコの家に貼られていた家族の写真が蘇る。現れたその人物に対して、アルは途切れ途切れの言葉で「父さん?」と呟く。
「生きた人間を人体錬成し直すってのはどうだ?」
一方、未だグラトニーの腹の中にあるエドワードは、腹の中からの脱出方法を考え始める。エンヴィーの協力のもと、腹の中に散乱しているクセルクセス遺跡の残骸をかき集めたエドは、その遺跡の壁に描かれている像が人体錬成の陣だと断言する。「死んだ人間の人体錬成は不可能だ。無いものねだりで払わされたあげく錬成した者は正しい人の形を成すことも許されない。だが、今ここに生きている人間を…オレがオレを錬成するのはどうだ?」とエドは切り出す。水を水に、鉄を鉄に錬成するように、エドが自身で自身を錬成すると。グラトニーの腹の中の空間が偽りの真理の扉なら、人体錬成で正しい真理の扉を開いて、その扉をくぐれば、正しい空間に出られるのではないか、と。
「おまえらよぉ クセルクセス国民全員 賢者の石にしちまったな?」
エドは扉を開けるという。失敗したらどうなる、と問うエンヴィーに対して、リバウンドの可能性も示唆するエド。錬金術は門外漢だと、リンはエドに全てを任せようという。さらにエドは、クセルクセス遺跡の像から、その像が示す錬金術の比喩表現の意味をひとつひとつ説明していく。賢者の石の材料は生きた人間。正確には、生きた人間から魂だけを抽出し凝縮した高エネルギー体。エドはエンヴィーに問う。クセルクセスの国民を犠牲にして、賢者の石にしたのは誰なのかと。クセルクセスと同じことを、アメストリスでもやろうとしているのではないかと。それにエンヴィーは確答を与えない。真理の扉をくぐるには通行料が必要だった。「お前が欲しいのはこれだろう?」とエンヴィーは口をあけてその奥にある賢者の石を示してみせる。
「同情なんていらないんだよ
お前の弟も今は魂だけの存在だってな?
その弟を人間と認めたいから似たようなこいつらも人間だと思いたいだけだ
子供騙しの感情だ 貴様ら下等生物に同情されるなんて虫唾が走る!!」
「感情じゃなく理屈で人間の定義に線を引けよ 錬金術師」
エンヴィーの体を這うようにしている無数の人間は、クセルクセスの国民の魂だった。この人達の身体はもう無いのかと問うエドに対して、エンヴィーはその魂達が石のエネルギーとして消費されるのをただ待つだけの存在だと言い捨てる。
「おまえを待ってる人や大事な人達がいる国だロ
どんな手使ってでもここから出て自分で伝えろヨ」
錬成陣を描いたエドは、自分にもしものことがあったら人造人間の狙いを他の人間に伝えてくれるようにとリンに頼む。しかし、リンは自分で伝えろと承諾しなかった。エンヴィーの身体に這う無数の魂に向かって、エドは「すみません 使わせてもらいます」と通行料として使用する選択を決める。いくぞ、と錬金術を使おうとするエドを見ていたリンは、エドの錬成のポーズがまるで神への祈りに似ている、と思うのだった。錬成は発動し、無数の黒い手がのびる「目」がエドの目の前に立ち現れる。久しぶりだな、と呟くエド。「こんな形でまた開けることになるなんて」
飛び込め、と叫ぶエドに信用しているぞ錬金術師、とリンとエンヴィーは目の中へ飛び込む。その時、エドの耳元で、通行料として使用されたクセルクセス人の魂が、ひとこと、「ありがとう」と小さく呟き、エドは顔を歪ませた。
「肉体と魂は精神によってつながっている
オレの肉体の一部は真理の扉の前にある
ならば余計なあがきは無用!!
精神を道標に…精神に全てを委ね 流れのままに…扉へ!!」
そして、エドの目の前には扉が立ち現れる。そのとき「へぇ、身体取り戻しに来たんじゃないのか」とつぶやく者の右腕と左足には生身の腕と足がついていた。
立ち現れた扉は二つ。
どうして二つあるんだ、と不思議に思うエドは、はっとする。そこに、エドとまるで背中合わせになるようにして座る者がもうひとり。振り返ったエドは叫ぶ。弟の名を。そこに居たのはアルの身体だった。無数の手によって扉の中に引き戻されるエド。アルの身体に手を伸ばそうとしたが、アルの身体は一緒に行けない、という。「君はボクの魂じゃない」からと。いつか絶対に迎えに来るぞ、とエドは叫び、扉の中に飲み込まれてしまう。
「身内を全て失って一人取り残される恐怖と絶望をオレは知ってるじゃないか」
場面は変わり、アルの側にいたグラトニーの腹が突如割れ、そこからエンヴィーやリンやエドが出てくる。「ちょっと骨折してるけど心配無ぇよ」と言うエドに対して、アルは痛がるエドに構わずエドを抱きしめた。「生きてた…」と安堵したように言葉を漏らすアルに対して、エドは母を人体錬成した時に味わった絶望を思い出す。悪かったな、とエドはアルの頭を撫でた。そしてここはどこだ、と辺りを見回し、「これは驚いた」と言葉を漏らす人影に気付く。その顔をみてとった驚いたように声をあげた。「ホーエンハイム…?」と。
(所見)
今月。説明が多くて、理解がまだ微妙に追いついていないのですが…。とりあえず真面目に書いてみます。
⇒大総統誕生の過去。
グリードが驚いていた「歳をとる人造人間」の謎が明かされたわけですが。賢者の石を人間の血液に入れる…。つまり元々大総統は人間をもとに人造人間として作りかえられた身体なのだと。自分に宿る魂が、賢者の石を構成している無数の魂のどれかのものなのか元々の自分のものなか分からない、という大総統。ここらへん、まだ望みが無いのかなぁ…人間としての感情が残っているというか。マスタングが人間として生きていけないのかと問うたときには思いっきり否定してますが。でなきゃ何話か前に「プライド」と会話していたときの柔らかな表情のブラッドレイ、あれはなにーー!?まだ期待しちゃ駄目ですか。
⇒エドがはじき出した「自分を自分で錬成する」
えええええええーーーー!?…と思いました…。スミマセン。自分を自分で錬成するて何ですか。本気でイメージが湧きません助けてください。そこで錬金術のおさらいをしてみました。錬金術の基本は等価交換。「質量が一のものからは同じく一のものしか。水の性質のものからは同じく水属性の物しか錬成できないってこと」(1巻第一話アルの台詞から抜粋)確かに間違っちゃいない気がするんですが、正しい気もしない…。まるで数学の真か偽か裏か対偶の話じゃないですかこれ…。(すみません数学嫌いな方…私も大嫌いですが)死んだ人間は生き返らないが、生きた人間は生きてるから大丈夫って。そんな簡単にしていいのかー?と思ったら、うまくいってしまったよ…(驚)率直に言わせてもらえば、あんなに簡単に扉は開いていいのか???という疑問が飛んでます。もちろん、必要とされるらしい「通行料」は払っていますが、リバウンドなしでこんなに簡単に扉が開いてしまうのなら今までの苦労はなんだったんだーーー!?と。
⇒エドが通行料を支払ったことが意味するもの
エドはクセルクセス人の魂を使用して人体錬成を行ったわけですが。これって、どう考えてもアルの考えと反するよなぁ…とざわざわして落ち着きません。エンヴィーは、「感情じゃなくて理屈で人間の定義に線を引けよ」とエドに言います。ピナコはエドについて「この子は人間の定義が広すぎる」と言っています。そしてアルは「他人を犠牲にしてまで元の身体に戻ろうなんて思わない」みたいな事を言っています。扉を開けることは可能だったわけです。エドとアルは人柱候補らしいですし、エドはこうして扉をあけた。扉をあけるには通行料が必要。扉の向こうにアルの肉体は実際にあって、エドの仮説はほぼ正しかったわけです。しかし、その扉を開けるには通行料が必要なわけです。こうして考えていくと、エドとアルの「元の身体に戻る」目的には犠牲がどうしても伴います。
人間を材料にする賢者の石を使用しないで元の身体に戻る方法を模索していたはずの二人でしたが、結局のところなんらかの命の犠牲が必要で、そして、実際、エドは今回、扉をあけて助かるために人間の魂を犠牲にしました。ここらへんでもうすでに、誰かの犠牲なしに元の身体に戻る、というアルの目的(願い)と、人間の定義をなんとか広げてアルを人間として認めたいというエドのエゴ(あえてここではエゴという言葉を使わせていただきます)はなんだか整合性が無いんです。こうして扉が開くことが可能になり、アルの身体を引きずり出そうと考えているエドはそれが目的だったら、やるかやらないか、つまり何かを犠牲にするかしないかの選択肢を迫られることになるはずです。果たしてそれをアルが望むのか。また、エンヴィーが言うように、エドがなんとか人間の定義を広げてアルを人間として認めたいと思ってしまうのは、エドのエゴでしかないんだと思うんです。そうしなきゃ弟は人間じゃなくなる。それはすごく分かる。しかし、こうして誰かの魂を犠牲にしたというこの事実を前にして思うことは、エドはもうアルとは何かが違う立場に立つことになる気がします。あえていうなら、手を汚したか汚していないか、というような違い。
⇒魂の道標
肉体と魂は精神によって繋がっている。それをみちしるべに扉の前に到達するエド。エドがアルの魂を錬成したときに、エドとアルの精神はリンクしているというエドの仮説が正しいという裏づけになり得そうな、「アルの肉体」の登場。衝撃でした。やせ細った身体のアル。君はボクの魂じゃないから一緒に行けないというアル。必死に手をのべようとするエドが切ない。しかし、あれは、アルなのか??6巻あたりで、エドはエド自身の腕と足をつけてる「真理」と呼べる者と対峙しています。彼は「オレはお前だ」と言っています。しかし、エドとは明らかに別人格です。「オレはお前だ」でエドが「はいそーですか」と納得してるわけないだろうし。じゃあ、あれはアルなのか?「君はボクの魂じゃない」と言ってるあれは誰?真理?アルの魂さえ連れて来れば、魂と肉体は今一度ひとつになるんでしょうか?わかりません。しかし、何らかの犠牲を払ってアルがエドのように扉をあけてあの扉の前にたどり着いたとしても、アルは元には戻れないと思います。アル自身も言っているように、アルは母を人体錬成したあの日、「死ぬはずだった」んですから。支払った通行料を戻したければ、(仮に命や肉体に等価が存在するとして)何か別のものを代替にするしかないわけです。それが錬金術というのなら。じゃあ何を犠牲にするか。エドが自分を犠牲にするのはアルが許さないでしょうし、アル自身、誰かを犠牲にするなら元に戻りたくないと断言している。エドはアルを元に戻してやりたい。二人の願いは一致しているようでかみ合わなくなる気がしてなりません。
⇒お父様との邂逅
ようやくエドと「お父様」邂逅。一番いいところで切られたーーー!やはりホーエンハイムなのか。見えないんだけど。どーなんだ。エドの父親は馬車に乗って旅行中?だったはずなんですけど。たぶん違うよね、と思ってますが。さてさて。
⇒その他。萌えやらなんやら。
・大総統の若かりし頃。淡々と語る大総統にどうしても人間らしさの片鱗は無いかと…ついつい期待してしまう。
・「術の失敗は行使した者に全てはね返る この場合オレに…な」…なんか静かな横顔がすごい大人びててどうしようかと思ったよ、エド!
・「神を地に堕とス?人間ごときがずいぶん大それた事を考えるものだナ」…ほんとそうだな。
・「子供騙しの感情」…ここでエンヴィーがエドに迫っている「感情」っていうのは、エド自身いつか整理つけなきゃいけないことだと思う。アルを人間として認めたい感情。錬金術師としての科学的な判断と計算が出来る理性。感情と理性で人間の定義が変わってしまうなら、エドはいつか選ばなきゃならないと思う。というより、選ぼうとするのをやめなきゃならない、というほうが正しいのかもしれない。「子供騙し」じゃなくなるというのはつまりそういうこと。しかし、選ぶこと、もしくは選ばないことが本当に正しいことなのか。考えれば考えるほど苦しい。
・待ってる人や大事な人たち…ごめん。なんでか知りませんが萌えた。それって誰?と大真面目に聞いちゃ駄目ですか。
・「まるで神への祈りじゃないか」…今月ぴかいちお気に入りなフレーズ。いつも「いただきます」のポーズですよと思ってた私を許してください。
・「信用してるぞ錬金術師!」…ちょ…と、なんか萌えたんですけど何その台詞。錬金術師てあえて言うとこ。
・魂が「ありがとう」と言ってるところ。すごく哀しくて泣いてしまいました。むごいね。エドは犠牲にしたと思ってる。「使った」と思ってる。だけどありがとうと言われてしまうちぐはぐさ。痛いです。こんなに苦しめられる言葉があるだろうか「ありがとう」。
・がりがりに痩せたアルが衝撃すぎてどうしようかと混乱。しかしあれはアルなのか。アルの身体だけど、アルと言っていいのか。こう書いてくと非常に強く生まれる疑問。「人間てなにか?その人がその人であるという証はなんなのか?何を以って人間であるという証明を成すのか?」こんな類の疑問が尽きない。
・腹の中から出てきたエドとリンが、手をがつんと合わせるとこに激しく萌えを覚えてしまいました。助けてください。
・「兄さん!!」7回くらい呼んだね、アル…。心配だったんだよね。ちゅうか、ラブラブですねお前ら。(すいません)
・鎧ぐしゃぐしゃがしがし。……萌え。
・12巻の応募者サービス。欲しい。エドが揺れるんですってよ。エドが 揺 れ る 。(何が言いたいんですか)
・ガンガンアートコレクション。激しく萌えまくったお嬢様ウィンリィのあの絵は欲しいです。買います。
・鋼ゲーム3の小説表紙のエドがあまりにカッコよくてどうしようかと……!あんた誰。カッコよすぎて別人に見えます。そんな大人っぽい表情しないでください頼むから。
・今回ウィンリィのうの字も出ませんが。トイレ4コマに激しく萌えました。くどき文句と勘違いしたエドがウィンリィにそれ使って、リンから翻訳してもらったウィンリィが「こんの馬鹿ー!」と激しく殴られる図を希望します。振られたと勘違いしたエドは2度のトラウマ(1度目はあたしより身長低い男はいや)を負うわけデスネ。それにしても、バイリンガルでモテモテて…アル……そんな彼女欲しいかお前には兄が…(略)
来月も楽しみです。非常に面白かったので思わず真面目に。
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2006年1月号/ 第54話 「愚者の足掻き」 「本当にこの下等動物どもときたら…
大きな力を得た途端に喜び勇みやがって
それがどんな物かも知らずに使い続ける!!」
(粗筋)〜粗筋のみ。感想は下の所見で。
「「エルリック」は母方の姓だ!!
ホーエンハイムと母は入籍していない!!」
「これは驚いた」と言う男に対して、エドとアルは「ホーエンハイム?」と驚きの声を上げる。男はエドとアルのことをエルリック兄弟と知っていた。ホーエンハイムが兄弟の父親だと分かると、「あいつ子供なんぞ作っておった」と笑い出す。どうやら男は兄弟の父を知っている模様。エルリックは母方の姓で、ホーエンハイムと戸籍上のつながりは無いと言うエドに対して、だから気付かなかったのか、と男は呟く。
「おまえ達人間は地を這いずる羽虫を見て「おろか」と思うか?
虫ケラが足掻いてもレベルが違いすぎてなんの感慨もわかないだろう?
私がおまえ達人間に思うのはそれと同じだ」
鎧の手首の部分を失ったアルと、大怪我を負ったエドだったが、ホーエンハイム似の男は何のモーションも起こさずに完治させてしまう。「お前たちは大切な人材だからな」と言う男に対して、リンは剣を向け、「ありえなイ なんだその中身……」という。男はリンを必要の無い人間だと言い放ち、グラトニーに食べるよう命ずる。人間を虫ケラと同等と言い放つ男に対して、エドは錬金術で攻撃を仕掛ける。しかし、何のモーションも無しに術を発動させる男を前にして歯が立たない。「時間の無駄だな」と男は、地を軽く足で叩く動きを見せる。何かが発動して、それは地下を行くスカーとメイ・チャン、そして、どこか離れたところでどこかの山中を目指しているらしいホーエンハイムも感じ取る。
「今ちょうど 強欲の席が空いている」
男が何かの術を発動させてから、エドとアルは錬金術が使えなくなってしまう。手を合わせて発動のモーションを取るが、何も起こらない。そんな二人を押さえつけるエンヴィーは「愚か者どもめ」と馬鹿にしたようにエドとアルに言葉を投げつける。グラトニーに押さえつけられたリンを見た男は、「どうせ殺すにしても人間という資源を無駄にしてはいかん」と、額に人差し指をあてる。すると、男の額が割れ、目が現れた。そこから、ぼとりと液体の塊が染み出す。「賢者の石」とアルが呟きに、リンは驚いたように声をあげる。賢者の石を人間の血液に混ぜて、人間ベースの人造人間を造る…男の狙いに、エド達は、「そいつには待っている奴がいるんだよ!!」と足掻く。ホークアイから貰った銃を手にしたエドだったが、エンヴィーは、「こうすれば撃てないんだよね」とエドの前に己の体表を這うクセルクセスの人間の魂を指し示す。撃てないでいるエドに対して、リンは「手を出すな」と叫ぶ。
「なかなかいい身体だ!!
生んでくれてありがとよ 親父殿!!」
「我が強欲を望むか 面白い」そう言った男は、リンの頬の傷口に、赤い賢者の石を垂らす。リンの体内で、石の中の魂との肉体の争奪戦が始まった。あくまで手を出すなと叫ぶリンに対して、リンの狙いが分からないと、エドとアルは何も出来ずに見守る。「この身体、くれてやる!」意識の中でリンはそう叫び、次に立ち上がったときにその身体にリンの意識はもう無かった。「リン……?」エドの呼びかけに、リンは「この身体の持ち主か」と笑い出す。生んでくれてありがとよ、と笑うリンの手の甲には、ウロボロスの印が刻まれていた。
(所見)
⇒ちょっとショック…。
エドの母さんって結婚してなかったんか…。なんでか知りませんが、ものすんごくショック、です…。エド達って、そういう家庭背景あるのそうなの…。「ホーエンハイムと母は入籍していない!」…母は入籍していない!母は…母は…(エコー)なんか、すっごい萌え…「母は」。
⇒ホーエンハイムって
何者ですか…。このそっくりさんが何者かっていうよりも、ホーエンハイムのほうが気になりますよ。人間じゃないのか(まぁ何話か前に、銃に撃たれても元気ぴんぴんなホーエンハイムを見てるから、まぁ人間じゃないかもなぁとは思ってたんですが、そっくりさんが「あいつが死ぬわけない」とか決定打な台詞を言ってるのとか見て、あああやっぱそうなんか、人間じゃないんか…とびっくらしつつ。)。兄弟のお母さんは死んだわけだからきっと人間なんだろうけど、「約束」が何なのかも気になって気になって眠れそうにないんですが…。なんかすごく悲恋くさい匂いがするのは私だけですか…。エド達の家庭背景とか考えてみて、エドの結婚観念?みたいなのとかがもしあったら、きっとこういう自分の家庭背景の影響受けるに違いないだろうなぁと思ったら、すごいドキドキしてきた…!ホーエンハイムが家庭を顧みずに母さん泣かせてばっかりだったから、オレが嫁さんにする奴はあんな思いさせねー!みたいな。(すいません)相手はウィンリィ希望で。エドウィン好き者のたわごとですごめんなさい。
⇒お父様の人間観
もう明らかに人間じゃない言い方なので、じゃあなんなんだと説明のなされていないお父様の正体を思ってうがうがしています。エド達の錬金術の発動を何かの手段で止めることさえも出来てしまうお父様…何者ですかマジで…。思ったことを思ったように出来るって、全知全能の神ですか?状態です。怖いです。知りたいよーな知りたくないよーな…。ドキドキしてきた…。
⇒「最初から将ねらいだっつの!!」
…やっばい…すっごい可愛い萌え…!なにアンタ、指さしてカッコつけんなー!アルがいちいち「大人になったね兄さん!!」て言うとこも萌えなんですけど…!
⇒リンが…
ホムンクルスになってしまいまし、た…。うべぇなにこの展開。眩暈がしてきます。リンの意識は完全に乗っ取られたんでしょうか。リン好きなのに…。
⇒「そいつには待っている奴がいるんだ」
エドが言うところに、妙にきゅんとしました。あんたにもいるもんね。死ぬわけにはいかねぇー、ですよ。もうハラハラしてどうしようかと。
⇒その他。
・荒川先生のコメントのとこで思わず「だよね!」と思ってしまいました。いや、アルの手を忘れてきた、っていうエドの台詞、「え?持ってたじゃん、先月!」と思わずツッこんじゃったので…。そういうことあるのね。
・話きけよ!宇宙人!萌えた。ホーエンハイムの時といい、エドは結構振り回されてますね。ホーエンハイムが、エドの髪を「おそろいだ」って言った時もこんな可愛い反応してたような…。シリアスなのにいちいち可愛い…。エド好きだ…。
・トランプー!スペードのエド、カッコええかわええ。欲しい。買う。
・他のまんが。ソウルイーターのキッド萌え…。病的なその左右対称好き…なんか分かる気がしなくもない。かわいい。
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2006年2月号/ 第55話 「?」
まだかいてません。ごめんなさい。
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2006年3月号/ 第56話 「円卓の獅子」 「なんと言ったかなあの娘
そう ウィンリィ・ロックベルだったか」
(あらすじ)
冒頭。石の再生能力に限界が来たらしいグラトニーに対して、「お父様」はグラトニーの腹からその石を取り出す。「記憶もそのままに造りなおしてやる」という「お父様」。グラトニーの身体はぼろぼろと砂のように崩れてしまう。
「自分自身の人体練成は成功することが証明された
通行料が……賢者の石があれば扉をくぐれる
あとはお前の肉体を引っ張り出すだけだ」
一方、軍施設内部らしきところで、エドはシャワーを浴びる。部屋の外にはエンヴィーが化けた軍人が見張りに立っている。シャワーを浴びながら、グラトニーの腹の中から出るときにアルの身体に会ったことをアルに話す。エドが通行料として人の命を使用したという形になったことを、躊躇するアルだったが、エドは「悩んでいる暇はない!」とアルの躊躇うような言葉を打ち消す。
「この二つ名 捨てさせてもらう」
エンヴィーの案内でラースである大総統の元へ案内されるエドとアル。そのアルの鎧の中には負傷したメイとシャオメイが潜んでいた。マスタングと会ったエドはアメストリスの軍部そのものが「真っ黒だ」とエドに告げる。マスタングの部下であるフュリー、ブレダ、ファルマンの異動とホークアイの大総統付き補佐の異動を知ったエドは、体のいい人質だ、と唖然とする。テーブルに運ばれたお茶を前にして座るマスタング、エド、アル。そして、大総統。貴重な人材であるから時が来るまでは余計なことは何も知らないでいい、と言う大総統に対して、エドは「鋼の錬金術師」という名前を捨てるという。しかし、軍の狗を辞めると言い出したエドに対して、大総統はウィンリィの名前をチラつかせる。「あいつには手を出すな!!」と一気に動揺を見せたエドは、一度はテーブルの上に投げた銀時計をポケットにしまう。
「何より私の野望のために
軍服を脱ぐ事もこれを捨てることも今はできそうにありません」
立場と状況をわからせるためにここに連れてきた、という大総統に対して、アルは、元の身体に戻るための旅を今までどおり続けさせてくれと言う。構わないという大総統は、マスタングに対して今後のことを聞くが、マスタングは飼い犬になっても負け犬になるのは耐えられないと言いつつ、今までどおり軍属にあることを大総統に告げる。
退席の際に、ヒューズを殺したのはあなたか、とマスタングは大総統に尋ねるが、大総統は否定。そして、アルの鎧の身体におもむろに剣を突き刺す。大総統はアルの鎧の中に誰かいると疑っていたが、メイはアルの身体の足の部分にいたため、難を逃れたのだった。
メイを医者に診せるため、ノックスの所在をマスタングから聞き出すエドとアル。マスタングから借りた小銭で真っ先に電話したのはラッシュバレーにいたウィンリィだった。ウィンリィの無事を確認してほっとする二人に、リンの身体に入ったグリードが、リンを待っている女にこれを渡すようにと、エド達に布切れを渡す。
ノックスの家へとたどり着いたアルはメイを診せ、ランファンにグリードから頼まれたものを手渡す。そこには、シン語で「賢者の石を手に入れた」と書かれてあった。涙するランファンだったが、肝心のリンの姿がないことに対して、「若はどこだ」とアルに問い詰める。
一方、そのリンの身体を乗っ取ったグリードはラースである大総統と大総統府で会話する。「欲をかいてすべてを失ったか」と人間の皇子であるリンを馬鹿にしたように言う大総統に対して、唐突に意識を取り戻したように一喝するのはリン。「スキあらば俺を乗っ取ろうと虎視眈々だ」と言うのはグリード。
「あのヒゲに対抗できる オレ達とはちがう系統の錬金術…?
…まだまだ錬金術には可能性がある…か!」
その頃、エドは戦闘で破壊した街を錬金術で修復して回っていた。これからどうするか。賢者の石探しを続行するか、「お父様」のやろうとしていることを看過するか、迷うエド。自分が錬金術を使えなくなったときに、ちょうど他の錬金術師も錬金術を使えなくなっていたということを知ったエドは、その中で、錬金術を使えていたスカーやメイを思い出し、錬金術にまだ可能性があるのではないかと考える。
その頃、まだセントラルの地下にいたスカーは、幽閉されているマルコーと出会っていた。
(かんそう)
⇒円卓の獅子
…ていうサブタイトルでしたが…。いや、もう、普通に大総統と喋っててどうしようかと思いました…。なんか、もう大佐にしろエドにしろアルにしろ、見た目はめちゃめちゃ冷静で、普通にこれからのことを喋ってて、なんでこんな落ち着いてるの、達観してんの、と思考ついていけずにおろおろおろ。銀時計捨てる、って言ったエド。「言っちまったー」と思った。いや、私、エドの銀時計云々のエピソードについては、かなり思い入れありまくりで、エドが狗で縛られてるという状況がすごい萌え要素だったので。「捨てる」て言ったところ、でもなんかすごい好きだ。捨てることでエドが得ようとしたもの、だけど大総統にウィンリィの名をちらつかされて結局捨てられず、エドが(とりあえず今)はかりにかけたものを思うと不謹慎ながら非常に萌えでございました。
⇒違う系統の錬金術
…アリなんじゃないかなぁって別の日記でぶつぶつ言ってたら出たよ。きたよ。そこから攻めるのか。むしろ賢者の石を諦めたと思っていたので、エドの心の呟きにはちょっとビックリしたけど。賢者の石ってまだ選択肢の中にあるんだそうなんだ。目下のエドの目的は「アルを元に戻す」というより「アルの身体を引きずりだす」になったわけですが、エドが自分を錬成するときに使ったエネルギーについて、アルが微妙に躊躇したところを「お前はあれを見てないから!」と言及するのを許さないかのような必死なエドがちょびっと印象的。「あれは肉体も精神もないエネルギー体だ」とエドはまるで自分に言い聞かせるかのように言っておりますが、じゃああれはなんだ、と考えたときに「ありがとう」とお礼を言うくらいには、単なるエネルギーよりは人に近いわけでしょうし、人の構成を「肉体と精神と魂」という風にエド達は理解しているんだけど、あれは魂って言って差し支えないんじゃないかと思うんですよ。肉体も精神もなければ、可能性として残るのは魂だけです。あれを人間と言うのは難しいかもしれないけれど、かといってただのエネルギー、ただの有機体っていう風に言って片付けるのはちょっと違うんじゃないかなぁ。ここで問題になるのって、やっぱりエドの中にある人間の定義だと思います。どこまでが人間でどこまでが人間じゃないのか。ここで魂だけの存在のアルとの関連で、エドは人間の定義を広げざるを得なくなったと私は思ってるんですが、アルの肉体を見つけたエドは、もうその広い定義を持つ必要はなくなってきたんじゃないかなぁと。しかし、そうは言ってもまだアルは現時点では魂だけの存在です。このへんで、エドとアルって考えを違えてきそうだなぁと思うとちょっと怖いというか、なんか不安です…。他人の命を犠牲にしてまで元の身体に戻りたくないって、アルは以前断言してるからなぁ…。
⇒スカーとマルコー
…が来月出会うらしい。うひょうとドキドキ。賢者の石研究にかかわっていてなおかつ医者で軍人なマルコーと、イシュヴァール人であるスカー。ぶっちゃけ、ノックスが言う人体実験発言もかなり気になっているので、ここらへんでそういう話になるのか、どうなんだよ、と期待が高。(イシュヴァール過去戦話はかなり期待しながら待ってたりしてますよ)つか、スカー置いていかれたんですね…いや仕方ないけど。エド達はあっさり地上にご帰還だったのに。
⇒萌。
・シャワー浴びるエドきたよ。なんのサービスだこれ(うそですすみません)むしろセクハラですか。むしょうにドキドキしたよ。
・アンテナ…!!!あんな風にセットして……(笑)。拝めて幸せです。
・FULL CHIN ALCHEMIST……腹痛い…っ笑いすぎて。なんのサービス(違)セクハラですか。
・パンダ、照れてんなよ!むしろ私がみてぇよ!(すみませんごめんなさいうそですうそじゃないです)え。あれ、パンダがこの仕草してるってことは……(呆然)
・メイ、鎧ん中だったんかー!!!と衝撃でした。動揺するエドがえらっいかわええと思った。これがウィンリィ相手だったらとか妄想してみた。……。うん。楽しげです。えへえへよこしま不埒な妄想がたれ流れそうです。
・軍支給パンツのセンスのなさに泣いた。
・…すみません、私このシーンにどんだけ騒いでるんだ。
・「あいつには手を出すな」…!!!!きた!!あいつには手を出すなあいつにはあいつには(エコーしてま、す)
・チンピラ萌え。ガキんちょぽいの好き。なのにやたら今月号のエドはカッコよい。間違えた。今月も、ですね。
・中尉の無事を案じるダメ大佐に不覚にも萌えを覚えてしまいました…どうしてくれよう。
・ウィンリィーーーー!!!何ヶ月ぶりですか!会いたかったよ(私が)むしろエドが(略)
・容赦ない罵声を浴びせるウィンリィが逆に萌えでした。きっと照れ隠し…違いますか。
・久しぶりのウィンリィはすんごい可愛くて、ウィンリィ欠乏に陥りそうだった私にとっては救い…。真っ先にウィンリィの身を案じたエドとアルに激しく萌えでした。いいねぇこういう関係。(のんきにそんなこと言ってる場合じゃない気もしますが)
・ランファンーー(涙)なのに可愛い可愛いよランファン…!とか思ってしまいました…。
・エドの格好は今回からあれで決定なんだろか。私、赤コート好きだったんですが。いや、こっちも萌えるけど。
・相変わらずセンスのないエドの錬成にふいた。律儀に団地?かどっかの奥さんのベランダを錬成してて偉いですね。しかし、私は「あとで直す!」って言っていたのは奥さんが干してたパンツのことかと素で思ってました。恥ずかしい。
・その他。OVA楽しみー13巻も楽しみー。来月楽しみ多いなぁー。
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2006年4月号/ 第57話 「イシュヴァールの傷」
まだかいてません。ごめんなさい。
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2006年5月号/ 第58話 「破滅の始まり」 「イシュヴァール殲滅戦の開始だ
じき 内乱は終わる」
(あらすじ)
「私の研究の全ては娘が知っている」
冒頭。
若い頃?と思われるマスタングと、彼の師匠の会話。軍の狗になるような奴に錬金術は教えないという師匠に、マスタングは反論するが、会話のさなか師匠は血を吐いて倒れてしまう。何もしてやれなかったと言う師匠に医者を呼ぼうとするマスタング。その視線の先にはリザがいた。
「過去に人の命をたくさん奪ってるから
そしてこの道に行くって決めたのも自分だから」
銃を返しにホークアイの部屋を訪れたエド。
ホークアイの異動についてエドが触れると、ホークアイもまたウィンリィが標的にされていることを知ったとエドに告ぐ。荷物の散乱した部屋に通されたエドはホークアイに銃を返す。
「殺したい位憎かったと思うんだ
今まで見た事ない位わんわん泣いてたもん
あいついつも明るく振る舞ってたから気付かなかったけど…
身内亡くした苦しみを今までずっと抱えてたんだよ」
銃を撃てなかったというエド。覚悟がないから周りに迷惑ばかりかけているとホークアイに言う。
格好悪くても生きていかなければ、大切な人のために、と言うホークアイに対して、エドはその銃が重荷になったことはないのかと問う。いまさらそんなことは言えないと返すホークアイ。
イシュヴァール殲滅戦についてホークアイに訊くエド。主観でしか語れないけれどと断った上でホークアイはイシュヴァールについて語り始める。
「こんな世の中で本当に理解し合えると言うのか 兄者よ」
スカーの兄登場。イシュヴァール人でありながら錬金術の書物を読み漁り学んでいる兄に対して、スカーは反発する。知る努力をすれば分かり合えるという兄に対して、スカーは錬金術をやめるように兄を説得するが兄はきかない。
「かっこつけて帰りそびれたよ
ウィンリィに怒られる」
ウィンリィの父と母はアメストリス人でありながら、イシュヴァール人の治療活動にあたっていた。反発するイシュヴァール人に対して、「やらない善よりやる偽善だ」とウィンリィ父は言葉を返す。薬などの物資が不足する中、軍による大粛清を噂をきく夫妻だったが、逃げるようにという言葉には従わなかった。この内乱は終わる、と信じながら夫妻が治療活動に従事する一方で、アメストリスでは軍布用羊毛の産地であるリゼンブールがイシュヴァール人に襲われていた。
「本日キング・ブラッドレイ閣下は「大総統令三○六六号」に署名なされた
イシュヴァール殲滅戦の開始だ
じき 内乱は終わる」
あんな田舎に軍を避けないというハクロ将軍の元に、イシュヴァール人が南のアルエゴから支援を受けているらしき証拠が渡る。これはうけた軍上層部・大総統は「まず足元の掃除から始めるか」と動き出した。アメストリス軍に所属するイシュヴァール人らが捕らえられ、軍籍を抹消されてしまう。
大総統の命令により、イシュヴァール殲滅戦の開始と、マスタングやアームストロングをはじめとする国家錬金術師の戦場投入が始まる。
(感想)
⇒マスタングとホークアイの関係て…。
…マスタングの師匠、目がちょっと危ないお方でした…あれがホークアイの父らしい。ホークアイには祖父グラマン中将がいますが、この二人に血縁関係あるんだろうか…なさそう。グラマンはホークアイの母方の祖父かなぁとなんとなく根拠もなく思ったり。かなり研究熱心?な師匠だったみたいですね、マスタングの師匠。娘を頼むとマスタングに言ってます…てことは、ロイとリザってどんな関係だ……まだまだ曖昧で明かされてない感じで妙に妄想が…。リザ!て呼ばれたこの若き中尉は何歳くらいなんだろう10代前半?以前の回想で、リザの銃がロイを狙っていたあのシーンの意味がますます分からなくなりました…。あれは狙ってたわけでなく、守るための視線だったと考えてよいのか?あああもう気になります。
⇒エドとリザの会話
…この二人、こんなにぺらぺら喋る仲だったんだとまずビビりました。エドはウィンリィに対する顔とリザに対する顔が違うな。リザ相手だと大人だから弱音見せちゃったんだろうか。銃を借りた手前、そういう話題になるのはとても自然だとは思うけれど、すっごい大人っぽい感じになってきたエドだなと最近思っていますが、リザを前にするとやっぱ子供というか、幼いというか、それを自覚してるところはでも成長してるなぁなんて思いました。エドが持ってるカップの中にうつったエドの顔がなぁ…えっらいしょぼくれてて、そんな顔してウィンリィ語ってて、ああ何この男…!とやられっぱなし…。
⇒兄者!
…登場です。アニメと同じ顔。わきあいあいと錬金術の勉強している兄者…。兄者の世界の流れについて語ってるところはちょっと興味深い。兄者はどちらかというと、錬金術をかなり思想的な希望を持ちながら接してしまってるなぁという印象でした。難しいのは、アメストリスが錬金術を武器だったり軍事技術だったりに使っていることから、この時点で錬金術に対するアプローチが全然違うし、なかなかに、難しい希望だなと>努力すれば理解しあえる 理解しあう前に同じフィールドに立てていない印象でした。
⇒ロックベル夫妻
…ワーカホリック親父と肝っ玉母さんてイメージが私の中に。ウィンリィ可哀想(涙)と思ったけれど、この人たちには医者として何が出来るかっていう葛藤とかそういうのがあったんだと思う。しかし、アメストリス人の医者が残っていれば攻撃されない、というのはちと楽観的に言いすぎですよ…(すみません。この点はちょっとな…余計な一言だったなと)しかし、難しいですよね…こういう問題。この二人は逃げるべきだったんじゃないかって思うんだけれど(結局残ったら死んでしまうわけですから)、一医者としての姿勢とかを貫徹することを選んじゃったんだよなぁ。別に非難しているわけじゃないんですが。何を選び取るか、が問題なんだと思う。家族をとるか、生き方をとるか。選択によって何かを失ったり得たりするわけです。どれに自分の比重を置くかというのは価値観の違いに左右されるわけで…。だから非難するわけじゃないけれど、ウィンリィがちょっぴり可哀想だなと思いました。でもウィンリィはそれを納得というか、誇りに思っているっていう描写が何号か前にあったので、それはそれでちょっぴり救われますね。
⇒イシュヴァール殲滅戦
…きた!楽しみです。次号待て!ああもう、どんな描かれ方するのか楽しみ妄想尽きない。ノックスの実験場発言といい、マスタングが英雄なんて呼ばれる経緯とかめちゃめちゃ知りたいです…。
⇒その他。萌えとか萌えとか
・「リザ!」ちょ…!大佐!なに呼び捨てにしてんの!(いや昔の話なんだからいいんだけど!)妙にハァハァしてました。ロイアイ好きですよと。
・ブラハ可愛い…。だめッ!て中尉に言われてるブラハ…。
・エドの顔が子供ぽい。あんたって、大人なのか子供なのか時々おねえさん分からなくなりますよ…萌えますよ…。
・「大好きなんでしょウィンリィちゃんのこと」ぎゃああああああああ!!!!!
・エドが、ウィンリィについて語ってる部分がよいです語ってくれてありがとう…わたしこの8行の文でしばらく二次創作に励めます燃料有難う…あああ。
・「大切な人のためにも」大切なひと!
・エド、吹きすぎ(笑)どもりすぎ(笑)動揺しすぎ(笑)わたし、笑いすぎ。いやもう嬉しすぎて、にやけ止まんない。
・「守るとかなんとか当たり前っちゅーか!!」…おい、「なんとか」ってなんだよ!?(笑)守って何するんですか?きいていいですか?
・直球に弱いのね…!弱いのね…!弱いのね…!(エコー)弱い男好きだよ大好きだよ。直球弱い男は、直球で墓穴ほってさらに直球になるんじゃないかと(どういう意味)
・とにかく、リザ様!!!!といいたくなるような会話でございました。
・エドのあの照れ具合はさ、もうアレですか。確定ですか。エドウィン。(すいません不相応なことを言っている言いたくなる展開にときめき…!)
・ロイが寝ているコマ。薬みたいなのがあるんですよね…。この人、不眠症とかになったりしてるんだろうかやはり。戦争の後遺症で。…不謹慎ながら色々妄想して萌えます
・ウィンリィパパに萌えた…。ちょっとエドに似てなくない?(目がオカシイって言わないで。)
・イシュヴァール戦たのしみ…!
・もう14巻の告知が。早!ラフ画集ですか…!
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