ついに10月です。
10月といえばガンダムです。心待ちにしてます。あと少し!
ほんとに、いつの間にか秋になってるからびっくりです。
最近とっても肌寒い日が続きます。
今年の夏は仕事の合間をぬって映画を結構な数見ました。
やっぱり面白かったのは、「崖の上のポニョ」と「スカイクロラ」。
どっちもアニメだけど、やっぱすごいなとうなってしまったです。
特に「崖の上のポニョ」は見た当初
なぜかすごく怖くて怖くて泣いてしまったんですが、
2回、3回とみて、
あの恐怖がなんなのかがうっすらわかってきて、
やっぱ宮崎アニメってすごいなぁって思いました。
そして同時に、
このアニメを5歳くらいのときにみれたらよかったのにと
すごく切に思いました。
もう面白すぎて
一時期ネット上の考察に寝るのも忘れて加わってたりして、
ほんとはまりました、ポニョ。
そしてやっぱり私は押井信者だと再認識してしまった「スカイクロラ」。
盛り上がりに欠けただのなんだの言われてるのを見て
ちょっぴり切なかったりもしましたが、
私はこの映画にはかーなーりーの高評価を付与したい気持ち。
押井さんが自信作だと言ってのけたのも頷けます。
押井さんどうしちゃったの!?ていうくらい分かりやすい内容ですもん。ホントびっくりした。
まずラブストーリーだという認識を持たずに、何の前情報もないまま見たのでびっくらしたんです。
めっちゃ恋愛してる映画でした。
でもそれだけじゃないのが押井さんらしすぎる。
「いつも通る道でも景色は同じじゃない それではだめなのか?」
ああああ!もうぐっときた。これだけで。
自分を殺してくれというスイトの気持ちが痛いほどに分かる時代が私にもあった、
と郷愁めいた想いに駆られて、
気がついたら大泣きしていました。
この映画は「感じることができる人」がいると想います。
感じない人は感じないです。
感じるか感じないか、どっちかです。
感じない人は悪いわけではないです。
それは性感帯みたいなものなので、
人によっては感じないのは当たり前だと想ってくれていいです。
でも感じる人はすごく感じることができる映画です。
子どものセックス、というのも強烈だったなぁ。
直接的な描写はないとはいえ、それを感じさせるエロス。
スイトのえろさにくらくらしてました。
シーツに顔を寄せるときの表情、流し目、泣き顔。・・・っえろい!
でもここでいうセックスにえろさはないんです。
だって、この二人にとって、セックスは殺し合いと一緒だと思うんですね。
空の上で殺しをすることで自分の存在を感じられるキルドレが、
地上では「子どもなのに」「セックスして」
たぶん自分の存在を感じてる。
求め合っているようでとても排他的に他者を拒絶してるようにしかみえない。
おまけに私自身はキルドレ=大人にならない=子どもがセックスしてるように見えるから、
どうしてもそこにある幼さに目がいってしまう。
そして連想してしまうのが、
10代とかその頃の子どもがセックスするという現実。
そういう子達の一部が、
妊娠しちゃった子どもを生めなくて殺しちゃった事件とかを思い出したりして。
スイトは子どもを生んだけれど、
それを「破綻している」と他のキルドレから言い捨てられてる状況なんです。
そんな子どもでもセックスできる。
もしくは愛してるとか言っちゃえる。
だからキスしながら「私を殺して」と請う
スイトの深い絶望に心がすごく痛くて泣いてしまいました。
そんでもって、ユーイチは、
セックスすらできるけれどやっぱり自分は子どもだからこそ
スイトに殺す以外の他の答えをあげたかったんだと想うんです。
彼がその選択をした瞬間、彼はもうキルドレじゃなかったんじゃないかしらとすら私は思いました。
「生きろ」といった瞬間に、
もしくは言われた瞬間に、
二人は大人になってしまったんじゃないかなって。
そして、同じ景色をひたすら踏む覚悟を決めたんじゃないかって。
それはとても辛くて、治らない病をずっと抱えてるようなじくじくした痛みを伴うけれど、
それでもそれに耐えられるのは、拒絶していたはずの他者の存在が、自分の人生に踏み込んできて、それが自分や相手を変えていく、それが生きていくってことなんだということを知ったからこそだからなのではないかと。
そういう意味で、この映画は、極上のラブストーリーでした。
スカイクロラ、すっごく好きだ。